今週の注目レポート (6月13日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●愛知時計電機(7723) 【2+ → 2+ 】
「今期も輸出は堅調に伸びる見込み。株価見通しはアウトパフォームを維持」
現在の株価は、今期TIW予想PERが8倍台、前期末実績PBRが0.7倍台で、依然割安感が顕著である。短期的な業績のアップサイドを見込みづらく注目できる材料にも乏しいことから、株価の本格的な上昇は期待しづらい。しかし、これからLPガスメーターの需要拡大期を迎えることに加え海外輸出や民需センサーの拡大余地が大きいことも考慮すれば、株価は評価不足との見方に変わりはない。
予想ROE:8.5%、PBR:0.8倍、来期予想PER:7.6倍、来期予想EPS成長率:+10% Fモデルによる理論株価:465円
(6月9日 by 服部 隆生)
●オーデリック(6889) 【2+ → 2+ 】
「今期会社側は概ね前期並みを計画も、TIWは減収減益を予想。株価見通しはアウトパフォームを維持」
現在の株価は今期の減益を織り込んだとしても割安感の残る水準といえ、TIWでは「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。今後は非住宅用や海外売上を伸ばすことで中期成長を目指しているものの、シナリオ通りに収益を拡大できるか現状では不透明感が強い。引き続き店舗・商業施設向けの拡大、海外事業展開の進捗状況を見極めたい。
予想ROE:11.7%、PBR:0.9倍、来期予想PER:6.7倍、来期予想EPS成長率:+2% Fモデルによる理論株価:6,397円
(6月10日 by 服部 隆生)
●東海理化(6995) 【2+ → 2+ 】
「海外は各地域が増収増益基調。株式指標面に割安感強い。株価見通しはアウトパフォームを維持」
TIWは15年3月期会社計画過達、営業利益は増益確保を予想する。日系が苦戦する欧州で、トヨタ外への拡販による数量確保により黒字を確保していること、トヨタ関連外への拡販により徐々にではあるがトヨタ関連外の比重が増していること、などが評価できる。
予想ROE:10.0%、PBR:0.9倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:+9% Fモデルによる理論株価:3,670円
(6月11日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。