今週の注目レポート (6月6日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●東洋ゴム工業(5105) 【 1 → 1 】
「北米でSUV向け、国内で新商品完売が好調。上期計画を上方修正。株価見通しは強気を維持」
5月9日発表の14年12月期1Q(1-3月)決算は大幅営業増益となり、会社は早くも上期計画を上方修正。高付加価値製品の販売好調が上方修正理由の一因になっておりポジティブ。据え置かれた通期計画は今後上方修正となる公算が大きいと見られることに加え、強みとする高付加価値の大口径タイヤ伸長と海外供給力不足解消を背景に業績拡大基調が続くとのTIWの見方に変化ない。
予想ROE:18.6%、PBR:1.6倍、来期予想PER:6.8倍、来期予想EPS成長率:+9% Fモデルによる理論株価:1,390円
(6月2日 by 高田 悟)
●東京精密(7729) 【2 → 2+ 】
「半導体製造装置牽引役交代と計測器自動車向け需要堅調で成長継続を期待。株価見通しをアウトパフォームに引上げ」
半導体製造装置については、メモリ向けから中国LTE化需要への牽引役の交代で、順調な伸びが続くと見る。一方計測機器も、日系自動車メーカー各社による海外生産拡大のための増産投資継続で、堅調さを維持すると見る。結果として、会社側予想を上回るTIW業績予想を維持する。
予想ROE:10.4%、PBR:1.2倍、来期予想PER:9.4倍、来期予想EPS成長率:+10% Fモデルによる理論株価:2,847円
(6月2日 by 糸井 正和)
●サンセイランディック(3277) 【1 →2+ 】
「第1四半期は好スタートの一方、仕入れは通期計画に対しやや出遅れ。株価見通しをアウトパフォームに引下げ」
1)前回レポート時から株価が18%上昇していること、2)第2四半期累計(1-6月)決算発表時でも通期会社業績予想は保守的に据置かれる可能性が高いとみられること、3)第1四半期の仕入高が12.8億円(前年同期比11%増)と通期計画80億円に対し、やや出遅れ感があった、などから、当面、一段の大幅な株価上昇には材料不足と考え、インプレッションを2+に引下げる。
予想ROE:13.6%、PBR:1.2倍、来期予想PER:6.2倍、来期予想EPS成長率:+20% Fモデルによる理論株価:1,117円
(6月5日 by 堀部 吉胤)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。