今週の注目レポート (5月2日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●夢真ホールディングス(2362) 【 新規 1 】
「新規カバレッジ開始。2017年9月期売上高395億円を中計に掲げる。」
株価見通しは強気」
復興プロジェクト、国土強靭化計画、東京オリンピックなど建設需要の
拡大は2020年頃までは続く見通しであり、高成長が持続することを
前提にするならば株価は割安。中計期間中は利益をほぼ全て配当に
回す計画から配当利回りからの投資魅力も高い。足下の利益計画に
はブレが生じる懸念はあるが、中期の投資対象として魅力的と考える。
予想ROE:40.5%、PBR:12.1倍、来期予想PER:17.7倍、来期予想EPS成長率:+52%
Fモデルによる理論株価:640円
(4月28日 by 藤根 靖晃)
●マツダ (7261) 【 1 → 1 】
「円安効果を見込まずとも会社は2桁営業増益を計画。
株価見通しは強気を維持」
会社は15年3月期に「マツダ3/アクセラ」の年間フル寄与、メキシコ工場
本格稼働、「スカイアクティブ技術」搭載2車種の導入、などにより前期
比7%増の販売台数増を計画。為替は前期並みを前提に円安効果が
なくなるが、台数増・構成改善で先行費用を吸収し同15%増の営業増
益を目指す。TIWは為替及び販売台数前提を保守的と見て計画過達
を予想
予想ROE:21.1%、PBR:2.1倍、来期予想PER:8.1倍、来期予想EPS成長率:+1%
Fモデルによる理論株価:623円
(4月28日 by 高田 悟)
●ケーヒン(7251) 【 2+ → 2+ 】
「北米収益改善と、為替を減益要因と見ても増益を見込む会社計画
はポジティブ。アウトパフォームを維持」
15年3月期、TIWは会社計画を10億円上回る営業利益220億円を
予想。足元の為替水準、ホンダからの内示レベルでの数量予想に基づ
き策定されたと見られる会社計画は妥当と考えるが、国内とアジア
地域でのホンダ販売の勢いから増収効果と合理化に上ブレ余地が
あると考えた。
予想ROE:7.5%、PBR:0.7倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:+14%
Fモデルによる理論株価:2,557円
(5月2日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。