今週の注目レポート (4月25日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●日産自動車(7201) 【 2+ → 2+ 】
「15年3月期は欧米、中国での台数増による増益を見込む。株価見通しはアウトパフォームを維持」
前回レポートからのやや強気の見方を継続。理由は(1)14年3月期は通期では業績は伸び悩んだが、直近の第4四半期は直前四半期から台数増により業績は会社想定どおり大きく上向いたと見られる。
(2)15年3月期は円安の追い風は和らぎ、日本は消費増税の影響を受けるが海外販売増、コスト削減、販売費の抑制などにより同業の中では相対的に高い増益幅が期待でき株価はこれからこれを織り込む展開になると考える。(3)15年3月期TIW予想PER8.8倍、実績PBR0.89倍など指標面が割安。などによる。
予想ROE:9.0%、PBR:0.9倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:+20% Fモデルによる理論株価:1,144円
(4月21日 by 高田 悟)
●椿本チエイン(6371) 【 1 → 1 】
「新中期計画を発表。自動車部品以外の伸長に期待を抱かせる内容。株価見通しは強気を維持」
新中期経営計画は妥当で十分達成可能な内容と考える。自動車部品以外のトップライン伸長に期待を抱かせる内容となった。配当方針の配当性向重視への転換を表明。などがポジティブ。加えて、15年3月期は増収増益とのTIWの従来からの見方に変化はなく、業績拡大のモメンタムが強い中、指標面も割安(15年3月期TIW予想ROE9.43%に対し実績PBR1.21倍)と考える、などから強気の見方を継続。
予想ROE:9.0%、PBR:1.2倍、来期予想PER:12.5倍、来期予想EPS成長率:+14% Fモデルによる理論株価:831円
(4月22日 by 高田 悟)
●サンデン(6444) 【 2+ → 2+ 】
「14年3月期営業利益予想下方修正も15年3月期V字回復見込みに変化なし。アウトパフォームを維持」
1)14年3月期会社営業利益予想は下方修正されたが成長地域でのマクロ景気の一時的悪化影響と考えられ懸念は低いと考える。2)自動車機器におき世界8拠点で同時に進めた能力増強、現調化率引き上げの成果具現に遅れはあるが、今後着実に効果が現れると見られる。 3)15年3月期はTIWの業績V字回復見込みに変化はない。4)15年3月期予想PER9.1倍など指標面も割安である。
予想ROE:10.2%、PBR:1.2倍、来期予想PER:9.1倍、来期予想EPS成長率:+35% Fモデルによる理論株価:567円
(4月23日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。