今週の注目レポート (4月18日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●トランザクション(7818) 【 1 → 1 】
「14年8月期第2四半期累計は、営業利益で計画をやや上回って着地。株価見通しは強気を維持」
14年8月期通期業績は期初予想を据え置いた。ただし、期末予想配当を1株11円から13円へと引き上げている。消費税の駆け込み需要の重要の反動は有るものの、下期は前年同期比で為替の影響が無くなると見られることなどから、計画を上回る可能性が強い、との見方を継続する。
予想ROE:14.9%、PBR:1.7倍、来期予想PER:9.1倍、来期予想EPS成長率:+16% Fモデルによる理論株価:1,021円
(4月15日 by 藤根 靖晃)
●マルカキカイ(7594) 【 2+ → 1 】
「産業機械が海外で好調。建機も上向く見込みから営業益好転を予想。株価見通しは強気に引上げ」
国内での建機需要旺盛から中古建機が玉不足となり輸出が会社想定ほど伸びず建設機械部門業績に出遅れ感がある。ただし、2Qに入り、建機受注・販売は上向いている様子で、産業機械も国内外で好調持続が見込めるため、TIWは第2四半期に好転を見込み、会社の上期増益計画は達成可能と考える。
予想ROE:9.0%、PBR:0.7倍、来期予想PER:6.8倍、来期予想EPS成長率:+13% Fモデルによる理論株価:3,076円
(4月17日 by 高田 悟)
●グラファイトデザイン(7847) 【 1 → 1 】
「株価上昇ポテンシャルは極めて高い。株価見通しは強気を維持」
14年2月末現在の純現預金(現預金-有利子負債)28億円であり、時価総額の半分以上のウエイトを占める。キャッシュを除外して考えれば予想PERは実質的に3倍台である。
評価が低い理由の一つとして配当性向が低いことが挙げられる。
累損は15年2月期には一掃されると考えられるだけに、今後の配当政策が注目されよう。 予想
ROE:15.7%、PBR:1.3倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:▲3% Fモデルによる理論株価:1,657円
(4月18日 by 藤根 靖晃)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。