今週の注目レポート (3月7日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●ヤマハ (7951)【 2+ → 2+ 】
「製品・地域で状況は異なるが、
電子楽器は概ね堅調。アウトパフォームを継続」
新興市場が大幅に回復する状況も想定しづらいものの、中国では1桁成長は見込めるだろう。欧米は緩やかな成長を予想。国内の構造改革の効果も徐々に出始めており、来期は今期の一時的な損失もなくなることで、更に損益改善が進む公算が高い。現在の株価にはやや割安感がある。
予想ROE:7.7%、PBR:1.0倍、来期予想PER:13.8倍、来期予想EPS成長率:+5% Fモデルによる理論株価:1,765円
(3月3日 by 服部 隆生)
●東プレ (5975)【 1 → 1 】
「2015年3月期は踊り場入りの公算大だが、その先の成長に注目。
株価見通しは強気を維持」
1)現状、海外供給力強化に伴う先行費用が重いが、これは中期的に主力プレス製品の受注が豊富であること加え、同社競争力の高さの証左と言える。2)一方、冷凍車は商品力向上による最近のシェア向上が評価できる。3)15/3期は踊り場入りの公算大だが1)、2)から16/3期以降は増益基調を見込める。
予想ROE:13.6%、PBR:0.7倍、来期予想PER:8.4倍、来期予想EPS成長率:▲34% Fモデルによる理論株価:2,353円
(3月4日 by 高田 悟)
●椿本チエイン (6371)【 1 → 1 】
「自動車部品好調持続に加え、チェーン、精機が上向く。株価見通し
は強気を維持」
会社は14/3期着地予想を昨年11月の公表値から営業利益で15億円上方修正。TIWは自動車部品と精機の修正内容を保守的と見て修正会社計画超過達成を予想。
予想ROE:9.0%、PBR:1.4倍、来期予想PER:13.9倍、来期予想EPS成長率:+14% Fモデルによる理論株価:835円
(3月6日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。