今週の注目レポート (2月28日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●KYB(7242)【 2+ → 2+ 】
「AC事業が堅調。今期は計画過達を見込み、来期は連続営業増益を予想。アウトパフォームを維持」
昨年11月末の増資発表後、株価は軟調。ただし、足元の株価水準は割安、評価不足と考える。理由は(1)15/3期もV字回復の今期に続き連続増益を予想。(2)CVT用ポンプ増や市販用SA堅調、加えて欧州でのPSA・プジョーシトロエン向けSA大型受注などにより中核AC (オートモーティブコンポーネンツ)事業の伸び余地が大きい。(3)HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業も中国建機向けが緩やかながら回復基調で最悪期を脱している、等。
予想ROE:10.5%、PBR:0.9倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:2% Fモデルによる理論株価:781円
(2月26日 by 高田 悟)
●小糸製作所(7276)【 2+ → 1 】
「国内堅調、北米改善などから会社通期営業利益予想は上方修正。株価見通しを強気に引き上げ」
(1)米国、中国2大市場で国内外取引先から受注は旺盛、増産体制も整うなどから来期以降も増益基調持続が見込める。(2)LEDヘッドランプが今後搭載加速の見込み。などから成長余地は高く、15/3期 TIW予想PER9.6倍など指標面も割安から見通しを強気に引き上げ。 予想
ROE:9.7%、PBR:1.5倍、来期予想PER:9.6倍、来期予想EPS成長率:59% Fモデルによる理論株価:2,689円
(2月26日 by 高田 悟)
●東洋ゴム工業(5105)【 1 → 1 】
「14年12月期は連続で営業過去最高益更新の見込み。強気の見方を維持」
原材料安や円安効果に大きな期待が持てぬ14/12期に海外市販用タイヤ販売伸長により連続で営業過去最高益更新を会社が見込んだことはポジティブ。会社計画上ブレと増配が見込め、加えて強みとする高付加価値の大口径タイヤ伸長と海外供給力不足解消を背景に業績拡大基調が続くと見る。
予想ROE:17.2%、PBR:1.3倍、来期予想PER:5.6倍、来期予想EPS成長率:17% Fモデルによる理論株価:1,386円
(2月27日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。