今週の注目レポート (9月6日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
扶桑化学工業(4368)
半導体の微細化進展により主力製品の超高純度コロイダルシリカの業績貢献が見込まれるが、依然として半導体市場の回復感は乏しい。ただ、14/3期下期は超高純度コロイダルシリカでのプリンタートナー改質剤向け販売増が見込まれる。14/3期予想PER6倍台など、バリュエーション面で割安感が強い。株価は評価不足との見方と継続する。
ROE 8.78%、PBR 0.63倍、来期予想PER 6.3倍、来期予想EPS成長率8%
〔9月2日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2+→2+〕
曙ブレーキ工業(7238)
(1)北米は安定黒字へ向け1Q(4-6月)に順調にスタート。(2)TIWは 14/3期に会社計画を上回る増益を予想。(3)国内最適生産体制の構築や北米事業収益改善持続により14/3期下期以降、業績V字回復との見方に変化なし。14/3期TIW予想ROEは5.76%に止まるが、 15/3期は11.73%に改善。13年6月末実績PBR1.11倍の株価に割安感があると考える。
ROE 5.76%、PBR 1.11倍、来期予想PER 9.0倍、来期予想EPS成長率125%
〔9月4日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+→2+〕
浜松ホトニクス(6965)
高い製品競争力を背景として、医用機器向けを中心に中期的な市場成長の恩恵を享受できることに加え、高エネルギー物理実験など将来的に収益拡大を大きく牽引すると期待できる支援材料もある。株価見通しは「アウトパフォーム」を据え置く。
ROE 8.08%、PBR 1.75倍、来期予想PER 18.1倍、来期予想EPS成長率21%
〔9月5日、担当:服部 隆生、Analyst Impression 2+→2+〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。