今週の注目レポート (5月17日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
エイベックス・グループ・ホールディングス (7860)
13/3期業績は14.7%増収、同14.4%増益。映像配信の会員数やライヴの動員数の順調な拡大などにより、過去最高の売上高・営業利益になった。今期は、2月14日より開始した「UULA」はコンテンツ取得や宣伝広告費など費用が先行するため、利益を圧迫しよう。ただし、順調に会員数が伸びることで、4Qには、単月黒字化が予想され、15/3期以降は利益に貢献して来るものと予想する。同社の成長力からみて、株価はまだ、評価不足と見ている。
ROE 17.50%、PBR 2.91倍、来期予想PER 14.4倍、来期予想EPS成長率29%
〔5月13日、担当:岡 敬、Analyst Impression 2+→2+〕
バンダイナムコホールディングス (7832)
13/3期売上高は前期比7.3%増の4,872億円(会社計画4,600億円)、営業利益は同40.6%増の486億円(同425億円)。13/3期の業績が大きく伸びたので、14/3期以降の成長率は鈍化が見込まれるが、キャラクタービジネスは元々予想が難しく保守的な計画を出す傾向がある。
TIWでは、同社が高い利益水準は維持できるものと予想し、14/3期TIW 予想PER13倍など指標面からも割安感があると考える。
ROE 10.81%、PBR 1.54倍、来期予想PER 12.4倍、来期予想EPS成長率4%
〔5月14日、担当:岡 敬、Analyst Impression 2+→2+〕
ナック (9788)
業績を牽引する住宅事業は今期も積極的な新規出店を行う方針。
足元の需要は強く、成長性の継続は可能と見る。株価は予想 ROE17.0%台、実績PBR2.2倍台の水準。財務体質も良好であり、同社は評価不足との見方は不変である。
ROE 17.05%、PBR 2.28倍、来期予想PER 10.2倍、来期予想EPS成長率14%
〔5月14日、担当:成川 寛、Analyst Impression 1→1〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。