今週の注目レポート (12月20日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●中央自動車工業(8117)【 1→1】

「コーティング剤が上向き2Q単独で営業利益は1Qの減益から増益に転じる」
TIWは目標株価6,850円を維持し、投資評価は「1」(Buy)を継続。理由は、(1)25/3期上期(4─9月)決算では、認証不正問題等による自動車減産影響を主力の新車カーディーラー向けケミカル製品で受け営業利益は1Qが減益となったが2Qに増益に転じたこと、上期は国内新車販売台数が前年割れとなる厳しい事業環境下にあったが、それでも増益と高収益を確保したことでコーティング剤販売において高付加価値商材の拡販と台当たり単価の引き上げが図れていることが確認できた、中間配当増配により年間配当金予想を引き上げたことなどがポジティブである、(2)25/3期は13期連続で営業増益を同社は計画するが2Qでの挽回によりTIWは計画達成は十分可能とみること、(3)TIWは引き続き主力のケミカル製品での新規開拓、高付加価値商材の販売比重増加,シェア拡大牽引による成長局面が続くとみること、(4)25/3期TIW予想PER10.1倍などの株価指標面にも割安感があること、などによる。
予想ROE:16.1% PBR:1.7倍、来期予想PER:9.4倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(12/20終値):4,300円 Fモデルによる理論株価:7199円(12月18日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。