今週の注目レポート (8月23日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●スズキ(7269)【 1→1】

「1Qは大幅営業増益、25/3期は順調に発進、四輪事業の利益率が向上」
TIWでは目標株価は2,700円を維持し投資評価は「1」を継続する。理由は、(1)25/3期1Qは大幅増収大幅営業増益の好決算となり25/3期は順調に発進した、(2)外部要因(為替と原材料価格変動影響による増益影響)を除く実質での営業増益確保、新型車効果や価格改定による売上構成変化等の改善が増益を牽引した、小さなクルマで稼ぐビジネスモデルであるにも関わらず四輪事業で10%台の営業利益率を確保したことなどが1Q決算では評価できる、(3)TIWでは25/3期の営業利益は稼ぐ力が増していることから固定費や研究開発費など成長への費用増をこなし同社計画上振れと過去最高を見込むこと、(4)インド四輪車市場の成長取り込みによる中期的な成長見通しは不変であり、(5)株価指標面も割安などによる。
予想ROE:10.6% PBR:1.2倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:5%
株価(8/23終値):1,683円 Fモデルによる理論株価:2279円(8月19日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。