今週の注目レポート (8月9日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●トヨタ自動車(7203)【 2+→2+】

「通期営業利益計画の30%を1Qで達成、25/3期は順調に発進」
25/3期1Q(4-6月)決算は2桁営業増益となり11.1%と高水準の営業利益率を確保した。投資評価は「2+」を維持する。理由は、1Q決算では販売台数が前年割れとなった中で、円安が追い風になったとはいえ、原価改善とHEV販売比率上昇や価格改定による営業面の努力を高収益確保に結びつけたことが評価できる。子会社にとどまらず同社自体にも認証不正が発生した中で仕入先/販売店支援を含む足場固めの強化継続の方針を示したこともポジティブである。更には、TIWでは、1Qの順調な計画進捗等から25/3期通期計画には上振れ余地があるとみること、認証不正問題はネガティブで同問題の先行きにはまだ不透明感が残るが、25/3期TIW予想PER11.0倍の株価は悪材料を概ね織り込み割安圏にあるとみること、などによる。
予想ROE:10.2% PBR:1.1倍、来期予想PER:9.8倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(8/9終値):2,447.5円 Fモデルによる理論株価:2951円(8月5日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。