今週の注目レポート (1月18日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
フロイント産業 (6312)
13/2期3Q累計は、売上高125億円(前年同期比+16.2%)、営業利益 12.4億円(同+51.8%)、経常利益13.5億円(同+58.6%)、当期利益 5.6億円(同+29.4%増)。同社は3Q累計の経常利益が通期計画を上回ったことから通期業績を上方修正したものの、検収時期にズレが生じる可能性を考慮した内容と考えられるため保守的だろう。来期も高成長が期待できる点を考慮すれば、今後も株価の上昇トレンドが継続すると、 TIWでは考える。
ROE 8.41%、PBR 1.23倍、来期予想PER 10.8倍、来期予想EPS成長率33%
〔1月15日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression 1→1〕
アイカ工業 (4206)
新設住宅着工戸数や住宅メーカーの受注状況が前年同月比でプラス推移となっており、外部環境は比較的良好なことを背景に、リフォームや医療・福祉関連施設向けで顧客ニーズをつかみ13/3期3Qも堅調に推移したと推測する。また、14/3期以降はDynea(ダイネア)アジア太平洋部門買収によりアジアでの大幅な上乗せが期待できる。向こう数年の業績伸長確度が高いことから、株価は上昇トレンドの継続が見込めると予想する。
ROE 9.30%、PBR 1.24倍、来期予想PER 11.5倍、来期予想EPS成長率11%
〔1月18日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 1→1〕
ニトリホールディングス (9843)
13/2期3Q累計業績は、売上高2,548億円(前年同期比+6%)、営業利益 454億円(同+13%)の増収増益。値下げと新規出店効果で増収増益を確保。全国展開での値下げは効果があったようだ。4Qには新規出店ペースを加速する。値下げ効果に加え、1月に入り気温の低下が一層進んでいることで温感寝具等の売上拡大が期待できよう。指標面に割高感はなく、株価は市場平均を上回る可能性は十分にあると考える。
ROE 18.50%、PBR 1.87倍、来期予想PER 8.0倍、来期予想EPS成長率21%
〔1月18日、担当:糸井 正和、Analyst Impression 2+→2+〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。