今週の注目レポート (7月5日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●横浜ゴム(5101)【 2+→1】

「中国でタイヤ消費財の生産能力を増強」
TIWでは目標株価を4,660円とし、投資評価を「1」(Buy)へ引き上げる。その理由は、(1)24/12期1Q(1-3月)は事業利益(日本基準の営業利益に相当)が過去最高の好決算となり、通期で2桁増益(事業利益)が見込めるなど業績が足元、見通しともに堅調、(2)ポートフォリオ変革[OHT(オフハイウェイタイヤ)事業の拡大及びタイヤ消費財での高付加価値品販売強化]を好業績に結びつけている、乗用車用タイヤのメキシコでの新工場建設に続く中国での今般の新工場建設発表により同社主要市場でタイヤ消費財販売において高付加価値品シフトが更に進むとみられる、成長投資に加え、政策保有株式等の売却推進など資本効率向上に向けた取り組みを着実に進めていること、などがポジティブに評価できる、(3)1Q決算発表以降の株価低迷で株価指標面の割安感が強まっていること、などによる。
予想ROE:10.1% PBR:0.7倍、来期予想PER:7.1倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(7/5終値):3,449円 Fモデルによる理論株価:6473円(7月5日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。