今週の注目レポート (3月1日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●サトーホールディングス(6287)【 2+→2+】

「来25/3期もロシア事業の収益減を他で吸収し、2桁増益を維持可能とみる」
24/3期3Q(10-12月)営業利益はロシアを除く海外事業の増益がロシアと日本の減益をカバー。日本は計画比では遅延。一方、輸出粗利と販管費抑制が計画以上。ロシアでは競合他社の供給網回復により減益だが、競争環境の従来回帰は概ね想定線と考えられる。会社側は、米州の上振れを背景に通期利益予想を上方修正。これまで上方修正はロシア要因が多かったので、今回ロシア以外で利益強含みは良い兆しと考える。来25/3期はロシア特需の剥落で、海外全体で大きな収益の伸びは見込みづらい。一方、国内は機器需要も回復が期待される他、サプライの価格改定効果も引き続き見込める。25/3期は国内メカトロの伸びが収益伸長を牽引すると見て、TIWでは5%前後の増収、1~2割の営業増益を予想。
予想ROE:8.1% PBR:1.2倍、来期予想PER:10.7倍、来期予想EPS成長率:34%
株価(3/1終値):2,230円 Fモデルによる理論株価:3115円(2月26日by服部隆生)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。