今週の注目レポート (5月19日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●マツダ(7261)【 1→1】
「24/3期は円高を想定もラージ商品本格導入等により2桁営業増益を計画」
TIWでは目標株価は2,200円を維持し、投資評価は「1」を継続する。その理由は、23/3期決算では円安が追い風になったとはいえ、生産・出荷が半導体不足や船舶不足影響を強く受けた中で、巨額の原材料・物流費高騰をこなし営業段階で大幅増益を確保したこと、商品力向上等による台当たり売上高の増加(約360万円となり対前年で50万円程度上昇)が大幅増益に寄与したことなどが評価できる、24/3期は円高を前提に更なる原材料・物流費上昇影響等を想定も2桁営業増益を同社が見込んだことがポジティブ、商品主導による収益力向上により増益基調が続く中、実績PBR0.52倍の株価は評価不足と考えること、などによる。
予想ROE:8.6% PBR:0.5倍、来期予想PER:4.6倍、来期予想EPS成長率:26%
株価(5/19終値):1,177円 Fモデルによる理論株価:3,554円(5月17日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。