今週の注目レポート (11月18日)

2022/11/21

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●マツダ(7261)【 2+→2+】
「円安影響拡大に加え、販売の質向上が進む、営業利益計画を上方修正」
23/3期上期(4-9月)決算は、1Q(4-6月)が赤字となり出遅れたが2Q(7-9月)の挽回により大幅営業増益で着地したこと、通期計画及び年間配当金予想を上方修正したことなどがポジティブ。また、生産・出荷制約を受ける中で(上期の出荷は前年割れ、通期出荷計画は下方修正)、円安の追い風も大きいが、台当たり売上高の改善[日欧でラージ商品群第1段(CX-60)の販売が順調、SUVはいずれの車種も上級グレードの販売比率が上昇していることなどが寄与]や販売の質的改善が足下の好決算と見通し改善に寄与していることが評価できる。23/3期通期営業利益予想が期初の2桁増益から大幅増益見通しに転じた中で、株価指標面(TIW予想ROE9.45%に対し実績PBR0.48倍等)にも割安感が強いため投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:9.5% PBR:0.5倍、来期予想PER:5.1倍、来期予想EPS成長率:3%
株価(11/18終値):1,092円 Fモデルによる理論株価:3,085円(11月15日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

このページのトップへ