今週の注目レポート (1月14日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●ネクステージ(3186)【 1→1】

「新規出店の計画的推進と顧客管理数の増加により堅調な業績展開が見込まれる」
21/11期は中古車市場が前年割れとなる厳しい環境下で、前期比20.8%増収、同99.8%営業増益、3Q累計決算公表時点で上方修正した計画を更に上回っての着地となる好決算となった。中でも、買取単独店積極出店による仕入れの強化や商品リードタイムの短縮等により粗利益率を改善、収益力を高めたこと、管理顧客数増加等も相俟って販売店、買取店、整備店、ディーラー店の全てが増収増益となり営業利益ベースで初の全事業部黒字化を達成したことが評価できる。22/11期は21/11期比20.2%増収、同28.3%営業増益を計画も新店舗出店の準備や人材の確保・育成状況等からTIWでは達成の確度は高いとみる。
予想ROE:25.5% PBR:5.2倍、来期予想PER:13.0倍、来期予想EPS成長率:37%
株価(1/14終値):3,070円 Fモデルによる理論株価:2,796円(1月11日by高田悟)


●東京個別指導学院(4745)【 2+→2+】

「上方修正の期待はまだある」
11日に3Q決算が発表された。説明会まで間が空くため速報を報告する。3Qは増収大幅増益(赤字から黒字転換)で着地。要因は、生徒数の増加、売上高回復により講師給与比率低下(対売上高)による利益増、である。3Q決算発表時には上方修正は行われなかった。しかし、3Qまでの業績進捗率は高く4Qに大きく生徒数を減らさない限り会社予想を超えて着地するとTIWは考えている。また、コロナ禍で勉強に不安のある生徒も多く冬期講習の受講率は例年を上回るとTIWは考えている。ちなみに値上げもあり生徒1人当り売上高も上昇をしている。決算説明会で12月及び冬期講習の生徒数のニュアンスが伝えられると思うので、説明会後再度レポートする。
予想ROE:19.3% PBR:4.5倍、来期予想PER:16.3倍、来期予想EPS成長率:30%
株価(1/14終値):594円 Fモデルによる理論株価:681円(1月12日by山方秀之)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。