『TIWモデルポートフォリオ』の月間レポート(10月)

【TIW藤根靖が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】

 

継続10年まで残り2カ月

■ 2021年11月度のパフォーマンス結果(月間)は、絶対パフォーマンスで▲0.13%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では+1.29%、対日経平均(同)では+1.77%であった。

■ 10月の日本株市場は、前月からの中国の不動産企業の資金繰り問題、原油をはじめとした原材料価格上昇及び円安による輸入物価の上昇、半導体不足の影響などから、米国株式市場が最高値を更新したにもかかわらず、やや軟調な展開であった。TIWモデルポートフォリオは、対TOPIXではプラスであったが、強いインパクトの出る銘柄には欠けた。

■ 10月中は1銘柄を採用し、2銘柄を除外。月末時点の採用銘柄数は15銘柄となった。月末時点の採用15銘柄と除外1銘柄を合わせた17銘柄の対TOPIXの勝ち負けは、8勝9敗であった。プラス、マイナスともに大きく振れた銘柄は限られた。対TOPIXにおけるプラス寄与では、オープンハウス(3288)+10.5%、カルビー(2229)+9.3%、Sun Asterisk(4053)+8.6%、。マイナス寄与は、アサヒGHD(2502)▲10.6%。 [パフォーマンス数値はいずれも対TOPIX]

■ 1か月前に10月は、大きな調整局面を迎える可能性があると述べたが、その可能性は11月に持ち越されたと思われる。成長銘柄の取り扱い引き続き思案どころと考えていが、モデルポートフォリオ10年の節目に向けて残り2カ月は積極的にトライしたい。

■ 設定来の累計(2011/12/27からの9年10ヵ月間)では、絶対パフォーマンスで+578.80%。TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.46倍と前月(2.42倍)から上昇。10月末時点でTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)は9.6%と前月(9.5%)から0.1ポイント良化した。

 

 

 

 


出所:TIW


出所:TIW

 

TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。

成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。

TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。

【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】

TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。

 

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。