『TIWモデルポートフォリオ』の月間レポート(11月)

【TIW藤根靖が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】

 

相場観のズレから大きく失速

■ 2020年11月度のパフォーマンス結果(月間)は、絶対パフォーマンスで+3.78%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では▲7.57%、対日経平均(同)では▲11.36%であった。

■ 大統領選(11/3)以降の相場展開を結果的に見誤り、対市場パフォーマンスにおいて大幅なマイナスとなった。11月中は採用4銘柄、除外3銘柄。月末時点の採用銘柄数は1銘柄増の14銘柄。

■ 月末時点(14銘柄)ならびに月内に除外した銘柄(3銘柄)の採用中の月間(対象期間)の対TOPIXの勝ち負けは、5勝12敗と完敗であった。対TOPIXにおけるプラス寄与では目立った銘柄はなく、マイナス寄与が大きかったのは、 田中建設工業(1450)▲25.0%、ネクシィーズグループ(4346)▲21.6%、ヨコオ(6800)▲18.4%、Sun Asterisk(4053)▲17.7%、アニコムHD (8715)▲11.6%、LIFULL(2120)▲11.1%、であった。(パフォーマンス数値はいずれも対TOPIX)。いずれの銘柄も企業業績は良好であったが、業績回復期銘柄への市場のシフトの中で、成長銘柄や小型株への利食い局面を見誤ったことに尽きる。

■ 12月は、11月に急騰した日経平均株価が踊り場を迎える局面での成長銘柄への物色回帰を待つ。また、ESG関連の投資対象を模索してゆきたいと考える。

■ 設定来の累計(2011/12/27からの8年11ヵ月間)では、絶対パフォーマンスで+489.50%と過去最高を更新(従前の最高は9月の+475.86%)。TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.43倍と前月(2.60倍)から大きく低下。11月末時点でTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)は10.5%と前月(11.4%)から0.9%悪化した。

 



出所:TIW


出所:TIW

 

 

TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。

成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。

TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。

【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】

TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。

 

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。