今週の注目レポート (3月6日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ギフト(9279)【 新規→2+】
「「面取り」で1,000店舗体制を目指す」
同社は横浜家系を中心とし味噌やとんこつラーメン等を提供するラーメンチェーン店である。特徴は、ラーメン専業だが業態が異なるマルチブランド戦略を採用していることである。成長戦略は、「面取り」の一言につきる。これには2つの意味があり、①出店地域の面取り、②業態の面取り、がある。この面取りを行い2025年10月期に国内1,000店舗体制(直営+プロデュース)を目指している(19年10月末で直営89店舗、367店舗)。TIWはこの成長戦略を評価し投資評価「2+」として新規カバーを開始した。
予想ROE:19.2% PBR:4.5倍、来期予想PER:18.3倍、来期予想EPS成長率:20%
株価(3/6終値):2,755円 Fモデルによる理論株価:2,386円(3月4日by山方秀之)
●日本動物高度医療センター(6039)【 2+→2+】
「個別リスクは乏しく、市場が落ち着けば反騰期待も」
20/3期3Q累計(19年4月~12月)の売上高、営業利益は、それぞれ前年同期比7%増を達成、引き続き増収増益基調を堅持している。東京病院と名古屋病院の診療件数が引続き2ケタの伸びを示し、業績成長に貢献している。とくに、18年1月の開業から2年が経過した東京病院は、立ち上がり期の増収効果が薄れるとの懸念もあったが、20/3期3Q累計期間でも、初診件数、再診件数、手術件数はいずれも前年同期比20%~30%台の伸びを維持しているとみられる。
予想ROE:15.6% PBR:2.2倍、来期予想PER:11.8倍、来期予想EPS成長率:23%
株価(3/6終値):1,777 円 Fモデルによる理論株価:2,224円(3月6日by杉山勝彦)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。