日本電気<6701>ボックス圏を抜け4月下旬頃から急上昇したまま年初来高値を更新し、そのまま高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
7/28に第1四半期決算発表を迎えた日本電気<6701>。2022年以降、ボックス圏内を推移していましたが、今年4月下旬頃から急上昇し、7月上旬、下旬と連続して高値を更新しました。
そのような中、直近は調整局面が続きつつ高値圏を推移し、再度高値更新を射程圏に推移しています。その一方で、25日移動平均線を完全に上抜けできず、やや小康状態とも言える状況です。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電気<6701>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向15回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回あります。中には、15%以上の上昇や、15%近い下落、20%以上の下落があります。また、6回のうち5回は下落時に発生しています。
対して、5%以内の変動は上下合わせて9回見られます。これは全体の半数以下の回数ですので、同社の株価はこの時期に、中程度以上の変動がある可能性が高いでしょう。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、明確に下落傾向があるうえ、小幅変動よりも中程度以上の変動の可能性が高いと考えられます。
特に下落時は、10%以上になることもありますので、リスク管理に気をつけないといけない時期かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電気<6701>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,242円
下値目安:6,307円
※7/14終値6,808円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.3%、下落幅は約7.3%と考えられます。よって、上値は「7,242円」、下値は「6,307円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、7/31につけた年初来高値を再び更新します。すでに高値圏を推移していますので、調整局面に入る可能性が高いですが、そのまま高値圏の推移は続くでしょう。
なお、展開が変わる場合は、現在25日移動平均線付近を推移していますので、そこから大きくマイナス乖離するようなときでしょう。もし、このようなことが発生した場合は、そこから反発するかを見ていきましょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、株価の下位にある75日移動平均線と下抜けします。こうなると、これまで順調に高値圏を推移してきましたが、トレンドが転換する恐れがあるでしょう。
もし、トレンドが転換し低迷が続くと、これまで上昇が元に戻ってしまうリスクもあります。急転換に見えますが、そのようなことも十分にあり得ますので、75日移動平均線を下抜けした場合は慎重に動向を見ていきましょう。
このように同社は、4月下旬から急上昇し、そのまま高値圏を推移していますが、ここにきて分岐点にきています。ここからの展開次第で、このまま高値圏を維持できるか、それとも下落し上昇前水準に戻るかのタイミングです。
特にこの時期の同社は、明確な下落傾向があるうえ、中程度以上の下落になる可能性があります。
そのようなことも考慮すると、直近に高値を更新し順調に推移していますが、トレンドの急転があることを想定しながら動向を見ていくと良いでしょう。
また、タイミングを間違えると天井をつかむ可能性もありますので、積極的に売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/31時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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