ファストリ<9983>先月中旬の高値更新から調整に入るも、依然として高値圏を維持し、再び高値更新を射程圏に推移中…決算発表で株価どうなる?
7/13に第3四半期決算発表を迎えたファーストリテイリング<9983>。昨年は高値を付けては反落するなど、上下を繰り返してきた同社ですが、今年は6月中旬に年初来高値を更新するなど、順調に株価が上昇してきています。
現在は、高値更新後に調整局面に入り、そこからやや下落していますが、依然として高値圏を推移し、高値更新も射程圏に入っています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の第3四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月上旬~7月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向11回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は均衡と読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて8回あります。中には、20%以上の上昇と下落も1回ずつ見られます。
対して、5%以内の変動は、変わらずを含めると上下合わせて10回見られます。その他は10%近いものも見られますが、6~8%の範囲にとどまっています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くか分からないうえ、小幅に動くときは小幅に動き、大きく動くときは動くという、比較的極端な動きをするでしょう。
方向感が掴みにくく、変動幅も予測しにくいので、短期売買には不向きなタイミングかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:40,020円
下値目安:34,220円
※7/3終値36,890円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.4%、下落幅は約7.2%と考えられます。よって、上値は「40,020円」、下値は「34,220円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近の調整局面からの下落が一転し、更に上昇トレンドが継続します。先月中旬の年初来高値を更新し、大台の4万円を上抜けします。
そうなると、さらなる上昇を期待したいところですが、企業の成長度合いとの兼ね合いから加熱感を帯び、ここからは上値が重たくなる可能性が出てきそうです。
そういった背景を考慮すると、このまま上昇し続けるかは、慎重に見ていく必要があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価付近での推移が継続します。そうなると、これまでになかった長めの横這い期間を迎えることになるでしょう。
大きな下げにはなりませんが、今後の動向を注意深く見守る様子見姿勢が強まることが考えられます。次の展開を迎えるまでは時間を要するでしょう。
このように同社は、これまで順調に上昇を続け、調整局面から次の展開がどうなるかの分岐点にいます。
ただし、上昇したとしても企業の成長度合いとの兼ね合いや加熱感から、上値が重たくなると考えられます。反対に下落した場合は、これまでの好調さが一服し、横ばいの展開になることが予測されます。
加えて、同社のこの時期の株価の傾向は、上下のどちらに進むか全く分からず、変動幅も読みにくいことが予測されます。
これらを考慮すると、ここは積極的に動くことなく、次の展開が決まるまで様子見のも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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