日経平均26,000円回復もボックス圏に突入…週明けどうなる?~2022年6月24日版~

2022/06/24

 

日経平均株価が再び26,000円を回復しても「これから株価はどうなるのだろう…」と不安な人はいますか?

ようやく27,000円台からの下落が落ち着き、日経平均株価は再び26,000円を回復しています。しかし、今週は、小幅な変動にとどまり、方向感がなく、これから株式市場がどちらに向かっているのか、全く分からない状況になりました。

特に、これまで日経平均株価が、一時はどんどん上昇しましたが、そこから急にどんどん下落する過程を見たうえ、日々メディアでマイナスに作用しそうなニュースが並んでいるので、まさに先行き不透明で気を焼いているかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは6/10~6/23の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価の動きと、株式市場全体の動きに比較的連動性のある週でした。

しかし、注意点があります。比較的連動性はあったものの、何を基準でトレンドを捉えるかによって、精神的な部分に違いがあった週でした。

具体的には、日経平均株価を基準にトレンドを判断する私たち以外の投資家にとっては、とても難しい状況であったでしょう。なぜなら、方向感なくとても小さな範囲でボックス圏を推移していたからです。

一時の乱高下とも言える上下は終わったこともあり、小康状態になったと読み取ることはできたでしょう。

しかし、その内訳が分からないので、あくまでも感覚的に見ると、そう感じるだけで、また株価が大きく変動するのではないかと気になってしまったかもしれません。

一方、私たちのように株トレンド指数をもとに株式市場のトレンドを判断する投資家にとっては、市場全体が上昇するパワーと、下落するパワーが均衡していることが読み取れ、市場全体が方向感なく小幅変動にとどまることを予測できたでしょう。

特に今週は、これまでのトレンドの発生状況と違って、「天井指数」と「底値指数」が均衡しているので、どちらかの動きが優位にならない限り、株式市場がどちらに動くか分からないと判断できたでしょう。

反対に、私たちと違って日経平均株価を基準にトレンドを捉える投資家にとっては、それを理屈ではなく雰囲気でしか捉えることができなかったと考えられます。

ボックス圏は、方向感なく上にいったり下にいったりしますので、この動きに嫌気がでたり、緊張状態が続いたかもしれません。

なお、今週発生しているボックス圏は、これまでと少々違う内容で発生しています。これまでのボックス圏は、株トレンド指数の各指数が均衡状態になったり、無風状態になったりして、ボックス圏を推移することが比較的多かったでしょう。

しかし、今週は前述の通り、「天井指数」と「底値指数」が均衡し、他の指数は無風状態に近い状態でした。

明確に、この「天井指数」と「底値指数」が、株式市場全体を、どちらかの方向に持っていこうとする綱引き状態でした。

まだ、どちらのパワーも小さいですが、この2つの均衡が崩れると、どちらか一方向に動きやすいと考えられます。

更に詳しく状況を把握するのに、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、全体的にボックス圏の中、更に小さな範囲でボックス圏に入ったことが読み取れます。

また、これまでのボックス圏は、たとえば4月や5月のように、各指数が均衡している状態でした。しかし、今週は、それらとは違い「天井指数」と「底値指数」だけが均衡していることが読み取れます。

ここからも、今週起きているボックス圏の内訳が、これまでとは違い、やや特殊な状況であることが分かるでしょう。

このように、先々週までは、ここから上昇し、日経平均株価を基準に見て、ボックス圏を上抜けするような動きがありましたが、それがダマシであることがわかりました。

そして、先週から今週にかけては、先々週までの上昇の反動で全体としては大きく下落したものの、あくまでもボックス圏の下値を抵抗線に跳ね返ってきているように見えます。

ただし、今週はあくまでも「天井指数」と「底値指数」が均衡しているので、ここでとどまっていますが、このパワーバランスが崩れたときは、再び優勢になった指数の方向に動くことが予測されます。

よって、ここからも目を離せない展開ですので、「天井指数」と「底値指数」の均衡状態が、いつ崩れるのかに注目しながら、株式市場のトレンドを見ていくのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週よりも株式市場全体に上昇しようとするパワーが発生してきたことが読み取れる。

しかし、RISK指数でも触れるが、RISK指数もプラス圏に発生している状況なので、お互いのパワーが均衡し、上昇に踏み切れない状況である。

よって、週明け上昇するかは、RISK指数が、どこまで減少するかがポイントになるだろう。反対に、OVER指数が、ここで失速することになると、RISK指数が優勢になる下落方向に動く可能性がある。

そのような均衡状態が続いているので、週明けのOVER指数とRISK指数の動きを細かく見ていくのが良いだろう。

(※引き続き、OVER指数の監視が必須)
 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週から発生した大幅下落や暴落リスクは、6/20をピークに小さくなりつつある。

しかし、あくまでも現状はOVER指数でも触れた通り、RISK指数とOVER指数が均衡していることにより、株式市場全体が、膠着している状態である。

もし、週明けのOVER指数が減少し、RISK指数が現状維持、もしくは上昇すると、株式市場全体を上に引っ張るパワーがなくなり、一気に下落方向に向かう可能性がある。

また、大幅下落や暴落の安全圏を示す、空売り指数「10」の目安で見ても、まだ10を割っている。

これらを考慮すると、完全にOVER指数が優勢にならない限り、大幅下落や暴落のリスクがあると考えて置くのが良いだろう。

(※引き続き、RISK指数の監視が必須)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/6/23時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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