くら寿司<2695>昨年7月の高値から下落し、再上昇することなく今年も下落中。直近も低迷し更に下降中…決算発表で株価どうなる?
6/8に第2四半期決算発表を迎えるくら寿司<2695>。2021年7/1には4,715円の高値をつけましたが、その後は下落し、そのまま再上昇することなく今年も下落中です。
直近は75日移動平均線の下を25日移動平均線が急な角度で下向き、株価はしばらくその下に位置していましたが、25日移動平均をようやく上抜けしつつあります。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~7月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回、変わらずが0回見られます。この数字を見る限り、この時期に上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて10回見られます。ただし、そのうち7回は、上昇時の変動です。5%以内の変動は、上下合わせて8回見られます。
よって、同社の株価は、この時期に大きく変動しやすいときと、小さく変動しやすいときに極端に分かれる傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,303円
下値目安:2,719円
※5/31終値2,960円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約11.6%、下落幅は約8.1%と考えられます。よって、上値は「3,303円」、下値は「2,719円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在25日移動平均の上位にある75日移動平均線を上抜けします。そうなると、直近の低迷から抜け出すことになるでしょう。
ただし、それには、まず直近でやや上抜けした25日移動平均からさらに上昇するかがカギとなります。まだ完全に上抜けしたところではないので、ここからの展開に注目でしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、5/27につけている年初来安値を更新します。そうなると、直近の低迷が加速し、このまま低迷が長引くことになるでしょう。
特に、過去の下落時の傾向を見ると、小幅な下落にとどまるときもありますが、10%や15%以上の下落も見られます。
その傾向をふまえると、もし下落方向に株価が動くことがあれば、そのまま傾向の通り下落することも想定しておいたほうが良いでしょう。
このように同社は、直近の低迷から抜け出すかの分岐点にいます。これまでの傾向でみると上昇しやすい傾向があるので、このまま25日移動平均をスッキリと上抜けし、そのまま上昇を期待したいところでしょう。
しかし、その一方で、下落方向に株価が動いた場合は、慎重に見ていかないと大きな下落に直面する可能性があります。
そういって意味では、まだ方向感が定まらないタイミングですので、安易に売買することなく、方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/6/6時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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