富士フィルムHD<4901>11/10第2四半期決算発表。 夏場から順調に回復し3月の下落前水準まで上昇中…年末に向け上昇の可能性は?
11/10に第2四半期決算発表を迎えた富士フィルムホールディングス<4901>。コロナ・ショック直後に急騰するも、一過性のものとなり、その後は下落していました。
しかし、夏場以降徐々に上昇し、現在、ようやく3月の下落前水準に戻ってきました。そのような中、第2四半期決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、中期的に上昇してきたことで、直近75日移動平均線が上向きはじめ、その上を25日移動平均線が上向きで推移中です。そして、株価はその上を推移中ということもあり、直近の好調さが伺えます。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があるように見えますが、ほぼ均衡していると考えて良いでしょう。
変動幅を見ると、ほとんどが5%前後での変動に留まっています。一方で、2008年や、2013年などは15%以上の変動があったときもありました。
これらをふまえると、比較的変動は小さいものの決算発表以外の材料次第で、急激な変動が起きやすいのが、同社の特長かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,754円
下値目安:5,065円
※10/30終値5,318円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約8.1%、下落幅は約4.7%と考えられます。よって、上値は「5,754円」、下値は「5,065円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、直近の高値5,630円(10/19)を越えることになり、引き続き堅調に推移する可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けする可能性も出てきます。その場合は、短期的にトレンドが変わるかもしれません。
このように同社は、比較的変動が小さいものの、突発的に大きな変動があります。それを考慮すると、決算発表以外の材料に左右されるので、積極的に売買するのはリスクがあるかもしれません。
そういった意味では、できるだけ長期的なスタンスで売買するか、もしくは短期的に売買するのであれば、様子見をするのも選択の一つかもしれません。ぜひ、このような情報をもとにあなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/9時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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