株主優待6月末権利確定の日本マクドナルドHD<2702>。年初来高値の勢いに加え…株主優待の人気で株価さらに上がる?
5/12に本決算発表を通過した日本マクドナルドホールディングス<2702>。発表翌日から勢いを持って上昇を開始し、直近も年初来高値を更新しています。そのような同社ですが、これから人気のある「株主優待」の権利確定の6月末を迎えます。
株主優待で人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。果たして、同社はこの株主優待の権利確定前後で、株価はどのように推移するのでしょうか?
日本マクドナルドHD<2702>の優待権利確定前後の株価動向は?
日本マクドナルドホールディングス<2702>は、5/12の第1四半期決算後に上昇し、昨年の高値「5,570円」付近でいったん様子見が入りましたが、その後上抜けし、年初来高値を更新しています。この動きを見る限り、さらに株価が上昇しそうにも見えます。
では、権利日前後10日間(6月下旬~7月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が2回、下落傾向が16回見られます。この数字を見る限り、権利確定後は、下落傾向が強いことが分かるでしょう。ここまで明確に傾向が出ることに、驚くかもしれません。しかも下落時は、小幅のときもありますが、5%前後のときもあります。
このデータ分析を見る限り、株式保有者は、株主優待だけを狙っている可能性が大きいことが考えられます。権利確定後に株価の調整が入り、このようなデータに反映させている可能性が高いでしょう。よって、同社は権利確定後に注意が必要だと考えられます。
では、同社の株価は、権利日前後10日間でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本マクドナルドHD<2702>の株価変動幅は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】1.4%~-4.2%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約1.4%、下落幅は約4.2%と考えられます。よって、現在の株価(5/27終値5,680円)で計算した場合、権利確定前後には、「5,757円~5,443円」の範囲で変動する可能性があります。
特に、同社は株主優待狙いの売買が多いと考えられるので、確定日前後の株価の上下があることを想定したほうが良いでしょう。特に、権利確定後は売りが先行する可能性があるので、この予想変動幅の下落の割合を目安にすると良いかもしれません。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、この動きを逆手に取った買いどきや売りどきを戦略的に考えることができます。ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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