自民党総裁選、マーケット参加者の見方は?
当社サイトはこちら→三井住友トラスト・アセットマネジメント 投資INSIDE-OUT
◆金融市場は「小泉総裁」を意識?
QUICKが毎月行っている「QUICK月次調査」の最新調査を基に、債券(9/2公表)、株式(9/9)、為替(9/13)の各市場参加者が考えている自民党総裁選の行方や、金融市場への影響を見てみましょう。
左下図は、ズバリ選挙結果の調査です。「誰が自民党総裁になると思うか?」を聞くと、債券・株式・為替のいずれも小泉氏がトップでした。金融市場は「小泉総裁」を想定して動いているようです。市場間で見比べると、特に株式市場でそうした傾向が強いようです。
もっとも、状況が刻々と変化している可能性には注意が必要です。QUICK調査はいずれも8月下旬~9月前半に行われました*。そのため、回答は8月下旬に行われた世論調査※を参考にしているとみられます。9月中旬公表の最新の世論調査では、小泉氏の支持が伸び悩む一方、石破・高市両氏が評価を高めています。もし、今改めてQUICK調査を行うと、結果はやや異なっているかもしれません。
◆「高市総裁」なら株高・円安が進行か
右下図は、具体的な市場への影響です。「株式市場からみて望ましい候補は?」(株式調査)では、高市氏が29%でトップでした。同氏が積極財政や金融緩和路線といった比較的即効性のある経済政策を志向していることが背景にありそうです。また、「最も円安が進む候補は?」(為替調査)でも高市氏は2位以下に大差をつけてトップでした。日銀が利上げに慎重になると目されているのでしょう。金融市場が十分に織り込んでいないとみられることも影響し、「高市総裁」が誕生すれば株高と円安が進行することになりそうです。「小泉総裁」または「石破総裁」の場合、株式には一定の押し上げ要因となる可能性があります。他方で「石破総裁」なら、円高が進む可能性も考えておく必要がありそうです。
「政治は水物」と言われます。結果は蓋を開けてみるまでわかりません。最後まで状況を注視していく必要があるでしょう。
- 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません
- ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
- 投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。
- 投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。
- 当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。
- 当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。
- 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。