「今年の新入社員」のタイプは何型?(日本)
<今日のキーワード>「今年の新入社員」のタイプは何型?(日本)
毎年3月、公益財団法人日本生産性本部は4月に入社する「今年の新入社員」の特徴をまとめ、“○○型”として公表しています。若年者の就労支援や教育の専門家などで構成されたメンバーが、企業や大学等の就職・採用担当者の協力を得て、新入社員の特徴や就職・採用環境の動向について調査研究を行っています。2017年度の「今年の新入社員」は“キャラクター捕獲ゲーム型”と命名されました。 |
【ポイント1】「今年の新入社員」は“キャラクター捕獲ゲーム型”
ネットやSNSを駆使して情報収集、スマホを片手に東奔西走!
■公益財団法人日本生産性本部は「今年の新入社員」のタイプを、“キャラクター捕獲ゲーム型”と発表しました。その理由として、「キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ。一方でレアキャラ(優良企業)を捕まえるのはやはり難しい。すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNSを駆使して情報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない。」とまとめました。
■雇用情勢は完全雇用の状態にあり、人手不足が顕著となるなか、学生の就職活動は売り手市場となっているものの、就職活動は学生にとって大変なものです。学生がリクルートスーツを着て、スマホで情報収集しながら説明会から説明会へと歩き回る姿は、まさにキャラクター捕獲ゲームに熱中した人々の姿と重なります。
【ポイント2】情報収集能力とフットワークの良さを仕事でも
新しいイベントの準備で飽きさせない工夫が必要
■学生の売り手市場ではありますが、誰もが求める優良企業の内定を獲得することは難しいようです。今回の発表では、レアキャラを探し求める情報収集能力と、どこへでも出向くフットワークの良さを仕事でも発揮してほしい、との期待が込められました。
■また、はじめは熱中して取り組むものの、飽きやすい(早期離職)傾向もあり、モチベーション維持のためにも新しいイベントを準備して飽きさせない工夫(やりがい、目標の提供)が必要だとしています。
【今後の展開】ワークライフバランスを大切に、新たな未来の“捕獲”を!
■昨年は一部の企業で長時間労働などの過酷な労働環境が表面化したこともあり、政府は働き方改革を目玉の政策として進めています。今回の「新入社員のタイプ」でも、「このゲームは電池や通信量がかさむのでやり過ぎには注意が必要(ワークライフバランス)」と指摘されています。
■大学等の卒業予定者の就職内定率(2月1日時点)は90.6%と昨年を上回る高い水準です。「今年の新入社員」の人々は、掴んだ就職先でどのような未来を“捕獲”するのか、その活躍が期待されます。
(2017年 4月 3日)
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