米株式市場、株高を警戒

2020/10/08

▣ 株価はコロナ前回復も、VIX指数は下げ渋り

米国株式市場だけでなく日本の株式市場も、株価がコロナ急落前の水準まで戻ったものの、投資家の不安心理を表すVIX指数、日本版VIX指数である日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)は警戒水準の20を上回ったままです(図表1、2)。新型コロナウイルス再流行への警戒感や米大統領選を控えた政局の先行き不透明感が主な背景とみられます。ただ、それら以外にもVIX指数が下がりきらない理由がありそうです。

▣ 株価とVIX指数の逆相関が崩れる場面も

これまでは、米国株とVIX指数は逆相関(投資家の不安心理が弱まりVIX指数が低下・リスク選好が強まり株価が上昇、またはその逆)の動きをする傾向が見られました。しかし、10月5日には新型コロナに感染したトランプ大統領が退院する見通しと伝わったことを受け、米政治の混乱への過度な警戒感が和らぎ、米株は一段高となった一方、VIX指数は前日比では僅かながら上昇と、これまでの傾向に相反する動きを見せました。

▣ VIX指数の上昇を伴う株高には注意

この逆相関の崩れ(同じ方向に動く順相関)は8月下旬から9月2日の、NYダウがコロナ前の水準を回復し、S&P500種が過去最高値を付けた局面でも見られました(図表1)。その後、米株は急落し、VIX指数はさらに上昇と、逆相関の動きに戻りました。

VIX指数の高止まりは、米大統領選や新型コロナへの警戒もさることながら、経済や企業業績のV字回復を先取りして米株が急上昇してきたことへの警戒感もありそうです。ただ警戒している分、何らかのショックがあった場合でも、下押しは限定的になる可能性があります。

今月中旬から本格化する企業決算を確認する必要がありますが、内外の株価はしばらくは高値圏での慎重な動きが続きそうです。また、VIX指数の上昇を伴う株高には注意する必要がありそうです。

(注)株価収益率(PER)は、「PER=株価÷1 株当たり利益(EPS)」で求められ、株価が 1 株当たり利益の何倍になっているかを示す指標(予想 PER は今期の予想 EPS から算出)。過去の水準と比較して、割高・割安の判断(PERが低ければ株価は割安、高ければ割高)などに使われます。

 

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