なぜトレードでエントリーした途端にマーケットは逆行してしまうのか?
こんにちは、石田です。
さて、今日のコラムは「トレードシナリオを事前に書くことの重要性」を、あまり取り上げられることのないテーマでお話します。
そのテーマとは「なぜトレードでエントリーした途端にマーケットは逆行してしまうのか?」です。
このメカニズムを知る事によって「トレードシナリオを事前に書くことの重要性」を理解する事ができますし、技術的にも「意図的にマーケットが逆行しないポイントで仕掛ける」事ができます。
それでは始めます。
最初に「なぜトレードでエントリーした途端にマーケットは逆行してしまうのか?」「その結果を受けてイライラしてしまう!」これらの状況をもたらす原因のうち、「核となるポイントを2つ」お話しておきましょう。
まず一つ目、マーケットが逆行する部分に関係するポイントですが「一般的なマーケット(各銘柄)は直線的に動かず、押し目や戻り高値を形成しながらギザギザに動く性質を持っているから」です。
簡単に言うとマーケットは仮に上昇するにしても真っ直ぐ進まず、波を打ちながら上昇すると言う事ですね。
これは出来高が伴うマーケット(流動性高い)であれば普通の事です。
現物株の銘柄には出来高も少なく直線的に動くものもありますが、そのような銘柄を永きに渡ってトレード対象とすることは無いでしょう。
つまり、一般的にトレードの対象となる銘柄はギザギザに動く。と言う事です。
そして、もう一つのポイントですが、今度はマーケットが逆行した場面を受けて感じる「イライラ」をもたらしている要因です。
それは「トレード(エントリー)するためのシナリオが事前に描かれていないから」です。
つまり、ここでのイライラは「行き当たりばったりでエントリーするトレーダー」特有のイライラであり、言い換えれば事前に明確なシナリオを書くトレーダーは、仮に同じような場面に遭遇してもあまりイライラが大きくなることは無いといえるでしょう。
ということで大きなポイントはこれら2つ、
*マーケットはギザギザに動く
*シナリオを事前に書く
となります。
ポイントだけを聞いても意味がわかり辛いと思いますので、理解する為にもう少し深くお話します。
エントリーした途端にマーケットが逆行してしまうと、「まるで何者かに操られているかのような錯覚」に陥りますが、これは不思議な事ではありません。
なぜなら「自分から逆方向へ仕掛けてしまっているから」です。
つまり、必然的な結果である。と言う事ですね。
先ほどポイントでお話したように、マーケットはギザギザに動きます。
上昇する時でも「一時的には上昇幅よりも少なく下落(押し目)し、勢いを付けて再度上昇し、その手前にある高値よりも高くなる」わけです。
で・・・。
「トレード(エントリー)するためのシナリオが事前に描かれているトレーダー」と、「行き当たりばったりで仕掛けるトレーダー」がいるわけですが、シナリオを事前に描くトレーダーは、このような上昇銘柄に対して「さて。どこで買おうか?」と考えます。
マーケットはギザギザに動きますから、セオリーどおりできるだけ安いところで買いたいと考えればその答えは必然的に「押したところ(押し目)で買おう!」となります。
ですから、「押す場面が出てくるのを待つ体制」に入るわけです。
変わって「行き当たりばったりで仕掛けるトレーダー」はと言うと文字通り「突発的な要因で仕掛ける性質を持っている」のです。
それに加えてシナリオを事前に書いていないわけですから「買おう!」と言う動機は「目の前のマーケットの突発的な動きから得る」事が多くなります。
つまり、押し目で一時的に下げているマーケットをゆったりと眺めて買おうとは考えずに「押し目をこなして、前回の高値を再突破するような煽る場面のマーケット」を見て「まずい!上昇に乗り遅れてしまう!!」と慌て、「目先最もマーケットが高い場面で買ってしまう」のです。
すると、次に待っているマーケットの動きはさらに高値を目指すために「一時的に下げ始める」と言う事になります。
だから「買った途端にマーケットは下げてしまう」のです。
このようにシナリオが事前になければ「マーケットは直線的に動かないので、自ら後手のタイミングで買ってしまう・・・。」ということになり、「行動を起こした途端にカウンターをくらって下落するからイライラする」という悪循環を引き起こしてしまうのです。
解決策はトレードを行う場面で事前にシナリオを書き、「エントリーすべき場面が来るまで待つ」と言う癖をつけるよう心がける事です。
そうすれば、エントリーを思いついたときからシナリオの完結までの間にある程度の時間が出来ます。
技術的な部分は説明が長くなるので省きますが、メンタル面ではそこに時間があれば何れ負けたとしても「思惑が外れたのだ!と言う事実を時間によって受け入れる事ができる」のでイライラも減るのです。
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