アムンディ・ヨーロッパ通信~少し気になる信頼感指数の動き
2020/08/07
<投資信託>
7月は消費者信頼感指数が低下
7月30日、消費者および主要業種別の7月の信頼感指数が発表されました。鉱工業とサービス業は前月比上昇した一方、建設業と消費者は小幅ながら低下しました。欧州各国は5月半ば頃からロックダウン(都市封鎖)を緩和し始め、経済活動再開の度合いを徐々に高めています。その結果として、消費者や企業の景況感は、大きく落ち込んだ4、5月以降、基本的には改善方向あります。しかし、ここにきて消費者信頼感指数が伸び悩んだことは、少々気になるところです。
完全に戻らない活動水準が足かせ
ソーシャル・ディスタンスを維持する必要上、活動の水準が「コロナ前」に戻ることは、中長期的にも難しいのが現状と思われます。したがって、雇用や所得水準も同様に完全に元には戻らず、需要はその分そがれることになります。その兆しが今回の信頼感に表れているならば、今後の景気回復ペースが少し気になります。これは、世界のどこでも同じだと思います。経済をどこまで「コロナ前」に近づけられるかが、景気回復持続へのカギと考えます。
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