アールテック・ウエノ(4573)認知度向上と欧州への展開
2015/08/18
2015年8月12日、創薬ベンチャー アールテック・ウエノは、2016年3月期第1四半期の実績を発表した。前年同期に対する大幅な増収・増益が達成されていることが明らかになった。
売上高の90%近くを占めるに至っている慢性特発性便秘症などの治療薬「AMITIZA®カプセル」の受託製造においては、日本国内での急速な需要拡大が享受され続けている。NHKの人気テレビ番組で紹介されたことに端を発して、その優れた効果が広く一般に認知されたことが大きな影響を及ぼしている模様である。また、早ければ下半期に向けて、販売承認申請中の欧州での発売が実現する可能性が指摘されている。これが実際に発生した場合には、会社予想に対する上振れ要因となる。
一方、新たな方針として「選択と集中による開発パイプラインの充実化」が掲げられた創薬事業に関しては、重症型ドライアイを適応疾患とした化合物(開発コード:RU-101)や脱毛症を適応疾患とした化合物(RK-023)に関して、ライセンスアウトの実施に向けての活動が積極的に展開されているとのことである。また、今後の研究開発に向けては、近日中に糖尿病網膜症などを適応疾患とした化合物(RTU-1096)の第1相反復投与試験を行う予定とのことである。現状においては、以上に起因する将来に向けてのキャッシュフロー発生の可能性が高まっている模様である。
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