IRジャパンH<6035> ガバナンス対応コンサル、投資銀行業務の拡大で、18年3月期も堅調に推移へ
投資家や株主とのリレーション構築に特化したコンサルティング企業
ガバナンス対応コンサル、投資銀行業務の拡大で、18年3月期も堅調に推移へ
業種:サービス業
アナリスト:難波 剛
◆ IR・SRサービスに特化したコンサルティングファーム
・ アイ・アールジャパンホールディングス(以下、同社)は、傘下にIR(Investor Relations)、SR(Shareholder Relations) 関連サービスを中心として提供する日本最大のIR 専門コンサルティングファームであるアイ・アールジャパンを有する持株会社である。
◆ 17年3月期はIR・SRコンサルティングが好調
・17/3期の連結業績は、売上高3,836百万円(前期比10.6%増)、営業利益1,009百万円(同29.4%増)、経常利益1,008百万円(同29.4%増)、当期純利益694百万円(同56.1%増)と好決算であった。
・コーポレートガバナンス・コード対応に加え、投資銀行業務において、M&A関連が本格的に寄与し始めたことで、IR・SRコンサルティングが前期比14.2%増の3,043百万円と全体をけん引した。
◆ 18年3月期業績予想
・同社グループは、18/3期の業績として売上高4,100百万円(前期比6.9%増)、営業利益1,100百万円(同8.9%増)、経常利益1,100百万円(同9.0%増)、当期純利益725百万円(同4.3%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンターでは、売上高4,169百万円(前期比8.7%増)、営業利益1,144百万円(同13.2%増)を見込む。主力のIR・SRコンサルティングは、アクティビストを含めた株主提案の増加に対応したSRコンサルティング、取締役会評価を中心にガバナンス関連コンサルティング、投資銀行業務等が好調に推移すると予想する。
◆ 投資に際しての留意点
・同社は、株主総会関連の売上が多く、第1四半期が年間で最も繁忙な期となる。このため、第1四半期の業績動向が、年間の業績、および株価に大きな影響をおよぼす可能性がある。