先週(8月4日~8日)の日本市場は、TOPIXが初の3,000ポイントをつけるなど上昇基調での推移となりました。前四半期の決算発表が相次ぐ中で、今回は足元の1ヶ月間でアナリストによるレーティングが上昇した大型株をまとめてみました。
<抽出条件>
・時価総額が1,000億円以上
・直近10期のうち収益成長が7期以上プラス
・カバレッジアナリスト数が3人以上
・直近1ヶ月間でアナリストによるレーティングが上昇
リストを見ると、半導体製造過程における研磨剤で用いられるコロイダルシリカと呼ばれる物質でシェアが高い扶桑化学工業(4368)がレーティングの上昇幅トップとなりました。また、リスト内の年初来騰落率トップは、パーキンソン病を対象とした医薬品候補の製造・販売承認を当局に申請した住友ファーマ(4506)で、株価は年初から2倍以上となっています。アダストリア(2685)とライオン(4912)は出遅れが目立ちますが、そのほかの銘柄は堅調な推移となっています。米国との関税も終着点が見え始めていますが、不確実性が払しょくしきれない現在の局面において、アナリストが上方修正した銘柄群に注目しても良いかもれません。