レント(372A)建設機械レンタルより産業機械レンタルの比率が高い

2025/07/04

産業・建設機械、産業車両等のレンタル事業を展開
建設機械レンタルより産業機械レンタルの比率が高い

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆ 補完事業を含むレンタル事業を展開
レント(以下、同社)グループは、産業機械、建設機械及び産業車両等のレンタル事業を展開している。同社グループは、同社とレント総合サービス、三光塗装鈑金工業、アテックス、Rent (Thailand) Co., Ltd.、PT. Max RentIndonesia、Rent Trade & Service Co., Ltd.の連結子会社6社、持分法適用関連会社4社で構成されている(図表1)。

国内レンタル事業については、同社並びに持分法適用の熊本中央リースが行っている。同社は、レンタルニーズが大きい都市圏や工業地帯を中心に、北海道から九州まで日本国内に64カ所の営業所を、熊本中央リースは熊本県内に8カ所の営業所を持ち、レンタル事業を展開している。

海外においては、タイ、インドネシア、ベトナムにてレンタル事業を行っている。

レンタル補完事業として、レンタル資産の配送やメンテナンス・修理を行っている。国内においてはレント総合サービス、アテックス、マックスラインがレンタル資産の配送を、三光塗装鈑金工業がレンタル資産のメンテナンス及び修理を行っている。海外では、Rent Trade & Service Co., Ltd.がタイにて、レンタル資産の調達・配送、機械オペレーターの派遣を行っている。同社が39.0%を出資するThai IEC Co., Ltd.は、レンタル事業、及びレンタル補完事業は行っておらず、塗料等の供給システム構築事業を行っている。

同社グループは約6千種50万台超にも及ぶ豊富なレンタル資産を保有している。レンタルが普及している土木・建築等の建設工事全般、及び製造業・運輸業・サービス業など多様な業界のレンタルニーズに対応できるよう、ダンプカーやトラック等の車両、クレーン、フォークリフト等の揚重運搬機器といった大型機器から工具類などの小型機械器具まで、多様なレンタル資産を保有している(図表2)。

同社グループは、顧客のニーズに対応するべく、独自仕様のレンタル資産を開発するとともに、現場において必要となる機器を、まとめて同社がレンタルするワンストップサービス体制も構築している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。