オンデック (7360)24年11月期は前期の業績悪化からの回復を目指す事業基盤再強化の期

2024/03/05

国内の中堅・中小企業に特化してM&A支援サービスを提供
24年11月期は前期の業績悪化からの回復を目指す事業基盤再強化の期

業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・オンデック(以下、同社)は、大阪に本拠を置き、国内の中堅・中小企業に特化したM&A支援サービスを提供している。

◆ 23年11月期決算
・23/11期決算は、売上高826百万円(前期比38.3%減)、営業損失200百万円(前期は213百万円の利益)となった。複数の大型案件で規模縮小や成約の期ずれが発生したことに加え、コンサルタントの育成が遅れたことで想定していた成約案件数に至らず、大幅減収になった。

◆ 24年11月期業績予想
・24/11期業績について、同社は、売上高1,642百万円(前期比98.6%増)、営業利益235百万円(前期は200百万円の損失)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/11期について売上高1,638百万円(前期比98.1%増)、営業利益237百万円と会社計画に近い水準を予想した。成約タイミングが前期から持ち越された案件があることに加え、同社が取り組んでいる組織体制変更の効果により、コンサルタント1人当たり成約案件数等で表される生産性が改善するものと予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/11期は前期比31.9%増収、26/11期は同25.3%増収を見込み、売上高営業利益率は26/11期には25.6%まで上昇すると予想した。
・23/11期の業績悪化を受け、同社は、受託から成約までの期間短縮、コンサルタントの生産性向上、新しいコンサルタントの早期育成を目指し、組織体制の変更に着手した。同社では24/11期を今後の成長のための事業基盤整備の期と位置づけており、まずは新しい組織体制の定着とその効果に注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。