デジタリフト(9244)ブランド・メディアの拡大等により、25年9月期以降は業績回復を予想

2024/01/19

広告・コンサルやブランド・メディア領域で統合デジタルマーケティング事業を展開
ブランド・メディアの拡大等により、25年9月期以降は業績回復を予想

業種:サービス業
アナリスト:大間知淳

◆ 広告・コンサル領域等で統合デジタルマーケティング事業を展開
・デジタリフト(以下、同社)は、広告・コンサルティング領域とブランド・メディア領域において、顧客ニーズに合わせて柔軟にサービスを組み合わせて提供する統合デジタルマーケティング事業を展開している。
・23/9期のサービス領域別売上高構成比は、従来からの主力サービスである広告・コンサルティングが95.5%、新規注力分野であるブランド・メディアが4.5%であった。

◆ 23年9月期決算は35%増収、46%営業減益
・23/9期決算は、前期単体数値比35.2%増収、45.8%営業減益であった。単体での大口取引の貢献や、meycoの買収により、大幅な増収となったものの、売上総利益率の低下や、M&A関連費用及びのれん償却額の計上、人件費等の増加により、大幅な営業減益となった。meycoの業績貢献(8カ月)については、売上高(グループ間取引を含む)145百万円、のれん償却後営業損失6百万円であった。

◆ 24年9月期会社計画は4%増収、14%営業減益、12%経常減益
・24/9期について同社は、ウェブココルの持分法適用化や本社移転等に伴う利益増減要因を織り込み、4.0%増収、14.3%営業減益、12.4%経常減益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、23/9期実績や同社の施策等を踏まえて、24/9期の売上高を3,801百万円→3,788百万円(前期比6.4%増)、営業利益を109百万円→96百万円(同4.4%減)に修正した。

◆ ブランド・メディアの拡大により、来期以降は業績回復を予想
・当センターでは、25/9期についても、売上高、営業利益を下方修正する一方、持分法投資による利益を織り込み、経常利益は上方修正した。
・取組みを強化しているブランド・メディアの拡大等を見込み、25/9期は6.6%増収、39.6%営業増益、37.9%経常増益、26/9期は6.1%増収、24.6%営業増益、24.2%経常増益と業績回復を予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。