ダイドーグループHD(2590)の通期決算は、上期は緊急事態宣言の影響を大きく受けたが、下期の国内飲料事業の販売回復が、利益確保に大きく貢献

2021/03/22



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説明会開催日:2021年3月4日
代表取締役社長 髙松 富也氏

◎成長戦略 -コロナ禍による環境変化への対応
・大きな社会変革を成長の機会ととらえ、チャレンジを続ける
▽グループミッション2030の4領域に関連する、コロナ禍による社会環境の変化
・お客様の健康をつくります – 健康・予防・衛生に対する意識の変化
・社会変革をリードします – 地球環境保護に対する問題意識の高まり
・時代に向けて新たな価値を生み出します – DXの急速な進展
・人と人のつながりをつくります – ワークスタイルに対する価値観の多様化

 

◎決算概要
・売上は前期比6%減の1,582億円、営業利益は93.6%増加の56億円
・下期の国内飲料事業の販売回復が、利益確保に大きく貢献
▽セグメント別業績推移
・下期の国内飲料事業の売上高は、自販機台数が増加に転じたことや、コーヒー飲料の売上高が、「鬼滅の刃」とのコラボ効果により大きく伸長したことなどから、前年実績を上回る
・コラボ商品は、若い世代や女性の購買が多く、これまで当社の缶コーヒーと接点がなかった新たなユーザー層の認知を得られたことが、今後につながる大きな成果
・一方、海外飲料事業については、下期、リラ安の影響により、日本円換算で目減りしたこと、マレーシア事業の撤退により、第4四半期から連結対象外となったことから、減収
・医薬品関連事業の受注は、コロナ禍により、既存商品の受注が低調に推移
・食品事業については、消費者行動の変容を捉え、量販での取引を拡大し、収益性を大きく改善
▽中期経営計画2021の進捗と課題
・2020年度は、事業環境の変化に柔軟に対応し、将来への基盤づくりを着実に推進
・食品事業の収益性向上、サプリメント通販の高い成長、また、海外飲料事業セグメント全体での黒字化に目途が立ったことなど多くの成果があった
・なにより、主力となる国内飲料事業の自販機ビジネスのキャッシュフロー改善への取り組みが確実に進捗し、その道筋が明確になったことが大きな成果
・これらを、さらに確実な、大きな流れにしていくため、2021年度は、課題に掲げている通り、自販機の展開強化とスマートオペレーションの全社展開を実行

 

◎業績予想
・売上は前期比+4.0%の1,645億円、営業利益は-25.0%の42億円を予想
・国内飲料事業の自販機の台数増を背景に増収を目指す
・自販機網の拡充やスマートオペレーション体制構築に係る先行投資、ヘルスケア領域における成長戦略の投資にかかる予算枠の設定により費用が増加
▽セグメント予想
・海外飲料事業は主力であるトルコ飲料事業のトルコリラが不安定であることから為替レートを保守的に見積り、日本円換算では減収を見込む
・ただし利益面では、中計のガイドラインで掲げたセグメント全体での黒字を達成する見込み
・医薬品関連事業においては、既存品の受注状況については、コロナ禍の影響は長引くことを見込むがパウチ製品の受注拡大などにより増収を見込む

 

◎持続的成長の実現に向けて
・具体策については、従業員をはじめとするステークホルダーの皆様と今一度向き合い、定め、経営戦略にしっかり組み込んでいくことをめざし、現在マテリアリティの特定を進行
・もう一つの車輪となる、従業員の具体的な行動を起こす仕組みづくりとして、今年度より国内飲料事業における環境配慮活動として「みんなの Love The Earth PROJECT」を始動
・持続可能な社会の実現に向けて事業を通じて貢献することが私たちのミッション
・社会のサステナビリティへの貢献は、グループ理念である共存共栄の精神そのもの

 


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