ブリッジレポート:(3912) モバイルファクトリー 新規事業であるブロックチェーン事業の育成が順調

2019/08/15

 

 

 

宮嶌 裕二 社長

株式会社モバイルファクトリー(3912)

 

 

企業情報

市場

東証1部

業種

情報・通信

代表者

宮嶌 裕二

所在地

東京都品川区東五反田1-24-2

決算月

12月

HP

https://www.mobilefactory.jp/

 

株式情報

株価

発行済株式数(自己株式を控除)

時価総額

ROE(実)

売買単位

1,389円

8,822,737株

12,255百万円

26.2%

100株

DPS(予)

配当利回り(予)

EPS(予)

PER(予)

BPS(実)

PBR(実)

65.85円

21.1倍

245.46円

5.7倍

* 株価は07/24終値。ROE、BPSは前期末実績。

 

連結業績推移

決算期

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主帰属利益

EPS

DPS

2015年12月(実)

1,751

314

305

185

20.01

20.00

2016年12月(実)

2,072

611

611

411

43.64

27.00

2017年12月(実)

2,437

736

722

511

54.18

17.00

2018年12月(実)

2,978

849

848

585

63.37

2019年12月(予)

3,137

900

899

588

65.85

* 予想は会社予想。単位は百万円、円。
* 2016年10月、1株を2株に分割。2017年7月、1株を2株に分割(2016年12月期EPSを遡及修正)。

 

 

株式会社モバイルファクトリーの2019年12月期上期決算の概要と通期の見通しについて、ブリッジレポートにてご報告致します。

目次

今回のポイント
1.会社概要
2.2019年12月期上期決算概要
3.2019年12月期業績予想
4.今後の注目点
<参考:コーポレート・ガバナンスについて>

今回のポイント

  • 19/12期上期は前年同期比21.5%の増収、同46.0%の営業増益。「駅メモ!」のDAUが過去最高を更新する等で売上が上期の過去最高を更新。システム利用料を中心にした売上原価の増加を吸収して営業利益も上期の過去最高を更新した。ブロックチェーン事業では、モバイル署名管理システム「Qurage Link」を2019年5月にリリースした他、当期中の正式版リリースに向け、分散型アプリケーション開発ツール「Uniqys Kit」の開発を進めた。 
  • 通期予想は前期比5.3%の増収、同6.0%の営業増益。下期も引き続き「駅メモ!」を中心に位置情報連動型ゲームの堅調な推移が見込まれる。利益面では、プロモーション費用の効率運用で収益性の改善が進む見込み。自己株式の取得により(339,200株を499,893,500円で取得)、19/12期の総還元性向は86%となる見込み。また、既に保有している自己株式と合わせた882,305株(消却前の発行株式総数に対する割合:9.1%)を7月31日に消却する。 
  • 上期決算において、既存事業の好調だけでなく、新規事業の育成が順調である事が確認できた。収益の柱である「駅メモ!」はリリースから5年が経過したが、ライフログの性格を持つため、他のゲームとは異なるライフサイクルを持っているようだ。また、売上が漸減傾向にあるものの、コンテンツサービスの利益貢献も少なくないと思われ、新規事業であるブロックチェーン事業を育成していくための収益基盤は盤石だ。今後の展開に期待したい。 

1.会社概要

位置情報連動型ゲーム(以下、位置ゲーム)を主力とするソーシャルアプリサービスと着メロ等のコンテンツを提供するコンテンツサービスが二本柱。
「ブロックチェーン技術による非中央集権型経済へのシフトは、社会インフラの大変革を起こす可能性があり、エンターテイメント業界においても例外ではなく、将来性が期待される分野である」との考えの下、2018年以降、次世代のインターネットとして期待が高まるブロックチェーン技術を活用した、分散型アプリケーション(DApps:Decentralized Applications)の普及を目指すプロジェクト「Uniqys Project(ユニキス・プロジェクト)」を進めている。ユーザーにはブロックチェーン技術を用いたアプリDAppsが身近になる環境を、開発者には手軽にDAppsを開発できる環境を、それぞれ提供する事でDAppsの普及に貢献すると共に自らのポジションを確立したい考え。

 

グループは、同社の他、「駅メモ!」及び「駅奪取」の配信を行う(株)ジーワンダッシュ、及びブロックチェーン事業を手掛ける(株)ビットファクトリーの2社(共に100%子会社)。

 

1-1.経営理念

経営理念は「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること」。ブランドメッセージとして、「感動を持ち歩け。」を掲げている。“感動”とはコンテンツの質&受け手の感受性、“持ち歩け”とはモバイル&能動的。サービスの提供者として、社員ひとりひとりが率先して「感動」との出会いを増やしていく事。そして、感動体験を共有し、社内全体で感受性を磨いていく事。更に、共有する感動体験をステークホルダーに対し伝搬していく事である。

 

1-2.事業内容

事業は、位置ゲームを中心とするソーシャルアプリサービスと着メロ等のコンテンツを提供するコンテンツサービスに分かれる。ソーシャルアプリサービスが基本無料アイテム課金制であるのに対して、コンテンツサービスは月額課金制(一部例外)である。18/12期の売上構成比は、ソーシャルアプリサービス75.4%、コンテンツサービス24.6%

 

ソーシャルアプリサービス
「駅メモ!」及び「駅奪取シリーズ」の位置ゲーム2タイトルを、SNSプラットフォーム(GREE、Mobage、コロプラ)やアプリマーケット(App Store、Google Play等)を通して配信している。2011年3月にサービスを開始した「駅奪取シリーズ」は、身近な駅を他人と奪い合う競争要素、実際に訪れた場所が履歴として残るライフログ要素、奪取した駅や路線・称号等を集めるコレクション要素の3要素を有し、2014年6月にサービスを開始した「駅メモ!」は「駅奪取シリーズ」の駅を奪い合ったり収集したりする楽しさを残しつつ、オリジナルキャラクターを育成する楽しさを追及した。

 

コンテンツサービス
主に通信キャリアが運営するサービスを通して着メロ等のコンテンツを提供している。着メロは、自社モデル形式の「最新曲★全曲取り放題」や(株)レコチョク等との協業サービス(OEMモデル形式)の「レコチョクメロディ」等、スマー卜フォンやフィーチャーフォン向けに月額100円(税抜)から300円(税抜)で取り放題というサービス。課金会員数は漸減傾向にあるが、原則内製でもあり、残存者利益を享受しているため収益性は高い。

 

ブロックチェーン事業
分散型アプリケーション(DApps:Decentralized Applications)の普及に向け、「Uniqys Project」を推進している。ユーザーにはブロックチェーン技術を用いたアプリDAppsが身近になる環境を、開発者には手軽にDAppsを開発できる環境を、それぞれ提供する事でDAppsの普及に貢献すると共に自らのポジションを確立したい考え。手軽にDAppsで遊べるモバイルユーザー向けサービス「Qurage(クラゲ)」(ブロックチェーンに対応した新時代の DApps 専用のモバイルブラウザ)と、DApps開発を支援するデベロッパー向けサービス「Uniqys Kit」を包括する「Uniqys Network」の構築を目指している。

 

(同社資料より)

 

2.2019年12月期上期決算概要

2-1.上期連結業績

 

18/12期 上期

構成比

19/12期 上期

構成比

前年同期比

期初予想

予想比

売上高

1,369

100.0%

1,663

100.0%

+21.5%

1,558

+6.7%

売上総利益

803

58.7%

921

55.4%

+14.7%

販管費

430

31.5%

377

22.7%

-12.4%

営業利益

372

27.2%

543

32.7%

+46.0%

405

+34.1%

経常利益

371

27.1%

543

32.7%

+46.2%

405

+34.0%

親会社株主帰属利益

256

18.7%

342

20.6%

+33.3%

280

+22.0%

* 単位:百万円

 

売上・利益共に上期の過去最高を更新
売上高は前年同期比21.5%増の16億63百万円。コンテンツサービスの売上が3億18百万円と同17.7%減少したものの、コロプラでのリリースから5年が経過した「駅メモ!」のDAU(後述)が過去最高を更新する等で位置情報連動型ゲームが13億38百万円と同38.2%増加した。
営業利益は同46.0%増の5億43百万円。2018年4月のステーションメモリーズ!(iOS/Android)のOEMモデル(他社名義配信)から自社モデル(自社名義配信)への変更の影響もあり、変動費であるシステム利用料が増加し原価率が上昇したものの、売上総利益が同14.7%増加。一方、販管費はプロモーション効果の精査による広告宣伝費の減少で同12.4%減少した。
尚、DAUとは、Daily Active Usersの略で、1日にサービスを利用したユーザー数。「駅メモ!」のサービス開始は2014年6月。

 

サービス別売上高

 

18/12期 上期

構成比

19/12期 上期

構成比

前年同期比

位置情報連動型ゲーム

968

70.7%

1,338

80.5%

+38.2%

その他

13

1.0%

6

0.4%

-53.4%

ソーシャルアプリサービス合計

981

71.7%

1,344

80.8%

+36.9%

コンテンツサービス

387

28.3%

318

19.2%

-17.7%

連結売上高

1,369

100.0%

1,663

100.0%

+21.5%

* 単位:百万円

 

ブロックチェーン事業ではモバイル署名管理「Qurage Link」をリリース
Google ChromeやSafari、Firefox、Microsoft Edge等の一般的なブラウザで「DApps」を利用する際、ブラウザ毎に秘密鍵を入力する必要があり、煩雑でセキュリティ面でも課題があった。しかし、「Qurage Link」をDAppsに導入する事で、どのブラウザでも秘密鍵を入力する事なくDAppsを利用できるようになる(DApps利用の際の課題を解決)。「Qurage Link」は特許出願も行った。
この他、ブロックチェーン事業では、2019年中の正式版リリースに向け、DAppsを開発しやすくするための開発キット「Uniqys Kit」の開発が進行中である。

 

 

 

(同社資料より)

 

 

2-2.第2四半期(4-6月)連結業績

 

18/12-1Q

2Q

3Q

4Q

19/12-1Q

2Q

売上高

576

793

766

842

761

901

売上総利益

375

428

401

460

418

502

販管費

239

191

189

194

180

196

営業利益

135

236

211

265

238

305

経常利益

135

236

211

265

238

304

四半期純利益

93

163

146

182

165

176

売上総利益率

65.1%

54.0%

52.3%

54.6%

55.0%

55.7%

販管費率

41.5%

24.2%

24.7%

23.1%

23.7%

21.8%

* 単位:百万円

 

 

前年同期比13.7%の増収、同29.2%の営業増益
四半期ベースでも、第2四半期は売上・利益が過去最高を更新した。「駅メモ!」は、第2四半期と第4四半期に周年記念のイベントがあり、第2四半期のイベントがヒットした。
2018年4月のステーションメモリーズ!(iOS/Android)のOEMモデルから自社モデルへの変更の影響もあり、システム利用料が増加したものの、広告宣伝費の減少で販管費は小幅な増加にとどまった。

 

 

サービス別売上高

 

18/12-1Q

2Q

3Q

4Q

19/12-1Q

2Q

位置情報連動型ゲーム

362

605

589

667

592

745

その他

8

4

4

2

3

2

ソーシャルアプリサービス合計

371

610

593

670

596

748

コンテンツサービス

204

182

172

172

164

153

連結売上高

576

793

766

842

761

901

* 単位:百万円

 

売上原価

 

18/12-1Q

2Q

3Q

4Q

19/12-1Q

2Q

システム利用料

37

190

185

208

186

232

サーバ費用

15

19

22

18

20

19

その他

147

154

157

155

134

147

売上原価

200

365

365

382

342

399

* 単位:百万円

 

販管費

 

18/12-1Q

2Q

3Q

4Q

19/12-1Q

2Q

広告宣伝費

139

97

100

92

77

79

回収代行手数料

15

15

14

14

13

13

その他

83

78

74

88

88

103

販管費

239

191

189

195

180

196

* 単位:百万円

 

 

2-3.財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)

財政状態

 

18年12月

19年6月

 

18年12月

19年6月

現預金

2,142

1,923

未払金

143

205

売上債権

361

540

未払法人税・消費税等

192

250

流動資産

2,547

2,500

賞与引当金

59

42

有形固定資産

27

30

負債

424

531

無形固定資産

7

8

純資産

2,247

2,093

投資その他

88

85

負債・純資産合計

2,671

2,624

固定資産

123

123

有利子負債合計

* 単位:百万円

 

上期末総資産は前期末との比較で46百万円減の26億24百万円。自己株式の取得を実施した事で現預金と純資産が減少した。自己資本比率79.7%(前期末84.1%)。

 

 

自己株式の取得と消却
2019年1月28日?2019年6月3日(約定ベース)にかけて自己株式の取得を実施し、普通株式339,200株を499,893,500円で取得した。同社は株主還元方針として総還元性向30%を目標としているが、19/12期の総還元性向は目標を大幅に上回る86%となる見込み。また、既に保有している自己株式と合わせた882,305株(消却前の発行株式総数に対する割合:9.1%)を7月31日に消却する予定。
.

キャッシュ・フロー(CF)

 

18/12期 上期

19/12期 上期

前年同期比

営業キャッシュ・フロー(A)

406

288

-117

-29.0%

投資キャッシュ・フロー(B)

-3

-9

-6

フリー・キャッシュ・フロー(A+B)

402

278

-124

-30.8%

財務キャッシュ・フロー

-560

-497

+62

現金及び現金同等物期末残高

1,615

1,923

+307

+19.0%

* 単位:百万円

 

税金等調整前利益5億43百万円(前年同期3億71百万円)、減価償却費6百万円(同8百万円)、売上債権の増加1億79百万円(同△70百万円)、及び税金費用△1億37百万円(同△84百万円)等で2億88百万円の営業CFを確保した。財務CFは主に自己株式の取得による。

 

2-4.事業概況

「駅メモ!」が誕生5周年(コロプラでのリリースから5年が経過)を迎え、5周記念イベントとして、駅メモ!5周年記念カフェを原宿に期間限定でオープンした他、山手線全駅に「駅メモ!」の交通広告を掲出した。また、コラボキャンペーン「温泉むすめ×駅メモ!」やコラボイベント「フレームアームズ・ガール×駅メモ!」を開催中である。

 

(同社資料より)

 

駅メモ!5周年記念カフェ

(同社資料より)

 

毎年好評を博している「駅メモ!カフェ」(今回で3年連続)を今年も原宿のAREA-QANNEXに期間限定でオープンした(2019年6 月19日~7月7日)。これまでに実施したリアルイベントの年表をはじめ、リアルイベントで使用した「ヘッドマーク」や、貴重なイラストレーターのサイン色紙等が展示された他、コラボメニューやオリジナルグッズの展開もあり、大盛況のうちに終わった。「駅メモ!カフェ」でしか見る事ができない展示物を楽しみがら思い出を語り合ったり、グッズを交換しあったり、とファン同士の交流も活発だったようだ。

 

駅メモ!山手線全駅に交通広告掲出

(同社資料より)

 

「駅メモ!」誕生5周年を記念して6月17日から1週間、JR山手線全29駅のホームに駅メモ!のポスターを掲出した。ポスターは駅毎に「駅メモ!」にちなんだ思い出、駅の特徴や豆知識など「その駅らしさ」を表現したデザインを採用した。
また、「Twitter等でも結構にぎわっていた」(佐藤執行役員)と言う。
「駅メモ!」ファンはもちろん、未だ「駅メモ!」を知らない人も楽しむ事ができたようだ。

 

温泉むすめ×駅メモ!

(同社資料より)

 

「温泉むすめ×駅メモ!」コラボキャンペーンを開催中である(2019年5月24日~2020年5月24日)。コラボキャンペーンでは日本全国の「温泉」がつく駅を対象としたデジタルスタンプラリーを実施している他、「駅メモ!」のゲーム内に温泉むすめのキャラクターがコラボでんことして登場し、指定の駅へ足を運んで位置登録をするとコラボでんこを獲得できる。全駅を回って、写真を撮ってアップするユーザーもいたと言う。「駅メモ!」ファンは、コラボキャンペーンをきっかけに日本全国の温泉地巡りを楽しんでいるようだ。

 

 

フレームアームズ・ガール×駅メモ!

(同社資料より)

 

コトブキヤが展開するオリジナルプラモデルを原作とした劇場アニメ「フレームアームズ・ガール?きゃっきゃうふふなワンダーランド?」と「駅メモ!」のコラボイベントを開催している(2019年6月29日15:00~同年8月31日15:00)。「駅メモ!」のゲーム内で上映劇場を対象としたデジタルスタンプラリーを実施している他、「フレームアームズ・ガール」登場キャラクターがでんこになって登場するスペシャルガチャを提供している。

 

 

3.2019年12月期業績予想

3-1.通期連結業績

 

18/12期 実績

構成比

19/12期 予想

構成比

前期比

売上高

2,978

100.0%

3,137

100.0%

+5.3%

営業利益

849

28.5%

900

28.7%

+6.0%

経常利益

848

28.5%

899

28.7%

+6.0%

親会社株主帰属利益

585

19.6%

588

18.7%

+0.6%

 

前期比5.3%の増収、同6.0%の営業増益予想
下期も引き続き「駅メモ!」の好調が続く見込みで、売上高が31億37百万円と前期比5.3%増加する見込み。利益面では、売上の増加と継続的な精査によるプロモーション費用の効率的な運用で営業利益が9億円と同6.0%増加する見込み。

 

 

3-2.今後の方向性

「国産位置ゲームNo.1」
「国産位置ゲームNo.1」企業として、サービスの安定運用のための基盤強化に取り組むと共に、各種コラボキャンペーンやコラボイベントを継続的に実施していく。リリースから5年が経過した「駅メモ!」だが、更なる長期運用を見据えて、この下期以降、安定運用のためのシステム面での基盤強化に取り組んでいく考えで、コラボやイベントによるユーザーへの訴求力の向上と並行して進めていく。

 

ブロックチェーン事業
モバイル署名管理「Qurage Link」に続き、今期中にDAppsの開発支援ツールである「Uniqys Kit」の正式版をリリースする予定である。同社は、上場企業としての責任を踏まえ、日本の規制当局と話をしながらブロックチェーン事業を進めていく考えだ。このため、慎重にならざるを得ない局面が少なくないが、DAppsを支えるサービスの第一人者を目指し、関連サービスの早期収益化を目指してく。

 

(同社資料より)

 

位置ゲーム、DAppsを支えるサービスであるブロックチェーン事業、そしてモバイルコンテンツの3本柱を収益の柱として、中長期の成長を実現していきたい考え。

 

4.今後の注目点

上期は広告効果で「駅メモ!」が想定以上に収益を伸ばしたと言う。広告については、高い継続率という同社サービスの特長を活かしつつ精査しており、新規ユーザー、カムバックユーザー、とターゲット明確にして、それぞれに刺さるような媒体、広告のかけ方等、厳格な広告出稿管理を行っているようだ。

 

一方、通期業績については、保守的な予想にとどめた。「駅メモ!」はライフログの要素が強く、ライフログであれば、今後10年ぐらい記録し続ける方がいても不思議ではない、と言う。このため、単にDAUの伸びのみにフォーカスするのではなく、長期的なサービス運用を見据えて、投資すべきところに適時適切な投資を行っていく考え。この6月にアクセス障害が発生した事もあり、下期は投資が先行する可能性があり、保守的な想定にとどめたようだ。

 

ブロックチェーン事業については、スピード重視でグレーゾーンを進んでいく企業もあるようだが、同社は当局との話し合いの下、慎重かつスピーディに進めていく考え。慎重ではあるが事業の進捗が遅れている訳ではなく、計画通り、今期中の「Uniqys Kit」のリリースを目指している。上期にリリースした「Qurage Link」はDappsの利用者にも開発者にもメリットがあり、Dapps普及のハードルを下げるユニークな製品だ。

 

上期決算において、既存事業の好調だけでなく、新規事業の育成が順調である事が確認できた。収益の柱である「駅メモ!」はライフログの性格を持つため、他のゲームとは異なる製品ライフサイクルを持っているようだ。また、売上が漸減傾向にあるとは言え、コンテンツサービスの利益貢献も少なくないと思われ、新規事業であるブロックチェーン事業を育成していくための収益基盤は盤石だ。今後の展開に期待したい。

 

参考:コーポレート・ガバナンスについて

◎組織形態及び取締役、監査役の構成

組織形態 監査役会設置会社
取締役 4名、うち社外2名
監査役 3名、うち社外3名

◎コーポレート・ガバナンス報告書(更新日:2019年03月29日)
基本的な考え方
当社グループは、お客様、株主様、さらには社会全体の信頼と期待に応え、企業価値の極大化のために、法令遵守に基づく企業倫理の確立が最重要課題であると認識しております。そのために、リスク管理、監督機能の強化を図り、経営の健全性・透明性を高め、もって経済社会の発展に寄与していく所存であります。

 

<実施しない主な原則とその理由>
【補充原則4-1-②】
当社が属するモバイルコンテンツ業界は技術革新が目覚しく、サービス内容等についても日々進化しております。このような環境の中で、中長期計画を公表することは、環境の変化に対応する柔軟性等を損なう可能性があり、その結果当社の成長を阻害する可能性があります。そのため、当社では中長期の経営計画を公表しておりません。

 

【補充原則4-1-③】
当社は、現時点では宮嶌氏の年齢等を踏まえ、最高経営責任者等の後継者に関する具体的な計画立案や取締役会での喫緊の課題としての議論等は実施しておりませんが、経営陣幹部を支える役員や管理職の育成は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するための重要な課題であると認識し、組織の持続的成長と発展の牽引役を担う次世代幹部の育成・選抜を目的に、中堅の従業員を対象とした研修を実施しております。

 

【補充原則4-10-①】
当社は、独立社外取締役が取締役総数の半数を占めており、重要な事項に関する検討に当たり独立社外取締役の適切な関与・助言を得られる体制を整えておりますが、諮問委員会の設立は考えておりません。今後は検討してまいります。

 

<開示している主な原則>
【原則1-4】
当社は、政策保有株式については、事業上の連携強化等、当社の企業価値の維持向上に資すると判断した場合に保有する場合があります。なお、現時点において上場株式を保有しておりません。

 

【原則1-7】
当社は、関連当事者との取引については、その取引を行うことが合理的であるか等を考慮しております。また、取引条件が他の取引と比較して適正であるか等に留意して、取締役会の承認を得ることとしております。

 

【原則5-1】
当社は、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために、機関投資家及び個人投資家と積極的な対話を行う体制を整えております。

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