e-まちタウン(4747 東証マザーズ)
地域情報ポータルサイトを軸に、外食店舗等への予約送客ソリューションを提供。
不採算事業の整理進めると共に、繁盛店予約システムEPARKの普及に注力。
業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹
四半期進ちょく/予定 通期財務状況 コンセンサス/目標株価 業種比較 業績トピックス
◆12/3期はEPARK関連の先行費用と事業整理損が重く、赤字に
・12/3 期業績は売上高13,278百万円(前期比31%増)、営業利益635百 万円(同39%減)、経常利益138百万円(同82%減)当期純損失672 百 万円(11/3期純利益は34百万円)。配当は1万円(期末5千円)。
・11/3期末にSBM グルメソリューションズが新規連結対象となったため大 幅増収に。当該会社の運営する繁盛店予約システムEPARKの期末累 計導入店舗数は2,385店(11/3期末比93%増)、会員数525万人(同 25%増)に到達。しかし販促経費増から利益貢献に至っていない。
・一方、持分法投資損失拡大、子会社株式売却損、関連会社株式評価 損等、グループ再構築のため多額の経費を計上。純利益は03/9期以来 の赤字転落となった。
◆13/3期は事業再構築のため減収ながら利益回復と同社は計画
・今期会社計画は売上高110億円(前期比17%減)、営業利益7.5億円 (同18%増)、純利益0.5億円(同黒字転換)。配当1万円は継続予定。 不採算事業の切り離し等により減収ながら利益は回復に向かうと想定。
・担当アナリストの今期業績予想は、売上高110 億円、営業利益6.5 億円、 純利益0.4 億円。会社側と環境認識の差異は小さいが、メディア事業や 広告代理事業の回復に必要な施策が十分とは考えられず、またEPARK 普及に向けた戦略も後退したため、予算未達の懸念を抱いている。
◆リストラ中で収益見通しは不透明、予想PER は8~10倍が妥当
・13/3期は会社予想営業利益で算定した予想PER(実効税率が異常に高 くなる見込みのため)で6.9倍と類似会社の平均は5.6倍に比べ高い。担当 アナリストの14/3期予想EPS も19 倍であり、同社の株価は割高に評価さ れていると考えられる。ただ、予想配当利回りは4.6%と高い。
・現状で担当アナリストは、同社の成長シナリオに確信を持つに至ってお らず、同社の株価には、8~10倍台のPERを当てるのが妥当との前回判 断は継続する。2016/3期の担当アナリスト予想EPS を基準に算出した中 期的な株価レンジは184,000~231,000円となった。