フジコー(2405 東証マザーズ)
2012/04/20
住宅の防虫工事から廃棄物リサイクルに事業展開。食品リサイクルやバイオマス利用のグリーン電力に注力。
業種:サービス業
アナリスト:高坂茂樹
◆白蟻防除工事から建設系廃棄物処理に事業展開
・家屋の白蟻防除工事で創業した同社は、プレハブ住宅メーカーを主要 顧客として、家屋建替え時の解体工事、その際に排出される建設系廃棄 物の収集運搬
・中間処理に事業展開。 ・建設系リサイクル事業では、木材や壁紙等の可燃性廃棄物は焼却処分、 屋根瓦や基礎コンクリート等の瓦礫類は破砕し路盤材用再生砂に資源 化。現在は収集運搬業務を協力会社に委託し、中間処理に特化。
◆一般廃棄物に範囲を拡大、食品リサイクル、売電に取り組む
・住宅着工の低迷、業界内競争の激化で建設系廃棄物処理事業が伸び 悩むと、次に同社は小売り・外食などの事業所系一般廃棄物に受入品 目を拡大。食品残渣を堆肥や畜産用飼料とする再生事業許可を取得。
・木屑の熱分解によるガス等を利用して発電するグリーン電力ビジネスに も展開。社内エネルギーとして利用する他、売電収入も得る。電力不足 への対応や温暖化ガス削減が求められる昨今、当該ビジネスは同社の 収益拡大を担う新事業として注目される。
ホリスティック企業レポート 一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。