駅探(3646 東証マザーズ)
2012/04/04
東芝のベンチャーから生まれた、乗換検索サービスの大手プレーヤー
業種:通信業
アナリスト:宮永雅好
◆ 同社の主力事業は乗換案内サービスの自社配信事業
・同社が提供するサービスは、乗換案内サービスと広告サービスの2つ。 乗換案内サービスは、電車・汽車・バス等の交通機関の乗換情報・時刻 表情報を利用者の要望に応じて検索し、インターネット経由で利用者に 提供する。広告サービスは、自社ホームページ上に他社の広告を掲載 する。
・乗換案内サービスには、携帯電話等通じて同社が利用者に直接提供す る形態と、電鉄会社等のホームページ等に乗換案内サービスをASP 形 態で提供するもの分かれる。主力事業は、前者の事業となっている。
◆ 事業規模は約200~300 億円。競合先は3社を想定
・同社は(株)東芝の社内ベンチャーとして起業されたが、担当者であった 現中村社長がMBOによって独立し、昨年3月にマザーズに上場
・同社の主力事業の市場規模は、無料ユーザーが約20百万人、有料ユ ーザーが7百万人と推計。金額で見た市場規模は、ASP形態も含めて 全体で年間200億円~300億円(個人利用者のみを対象とすると、100億円~200億円)と推計
・競合する事業者は、3社(ジョルダン株式会社、株式会社ヴァル研究所、 株式会社ナビタイムジャパン)
・デラックス版(月額利用料210円)会員の拡大とスマートフォン対策が緊 急の課題。中期的な課題としては、収益基盤の多様化とサービス面での 更なる進化が重要
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。