シュッピン(3179 東証マザーズ)

2014/12/19

15 年3 月期上期はほぼ期初予想通りの増収増益
今後もEC 売上の拡大により高い成長率を維持していく方針

業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ インターネットによるカメラや時計等の中古品売買が主力
・シュッピン(以下、同社)は、EC サイト及び実店舗にてカメラや時計等 の中古品売買を行っており、新品販売も手掛けている。
・専門性の高い商材に特化したポジショニングとインターネットを活用し た利便性等で差別化を図り、高い成長性を実現してきた。

◆ 15 年3 月期上期決算は増収増益
・15/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高8,547 百万円(前 年同期比20.2%増)、営業利益342 百万円(同13.5%増)とほぼ期初予 想通りの増収増益であった。
・各事業のEC 売上が伸長したことに加え、外国人旅行者への免税品の 店舗売上が拡大したことが増収に寄与した。利益面では増収効果で増 益となったものの、新品売上比率の増加等で利益率は若干低下した。

◆ 15 年3 月期通期は期初予想を据え置き、増収増益を見込む
・15/3 期通期について同社は、期初予想を据え置き、売上高17,828 百 万円(前期比14.3%増)、営業利益800 百万円(同14.1%増)と増収増 益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、前回レポート(14 年6 月発行)の業績予想を据え置き、同社予想とほぼ同水準の売上高 17,850 百万円(前期比14.4%増)、営業利益800 百万円(同14.1%増) を見込んでいる。上期実績や足元の状況に加え、Web 会員数が順調 に拡大していることから同社予想の達成は可能と判断している。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/3 期上期の実績や通期業績予想を踏まえ、前回レ ポートの中期業績予想を据え置いた。17/3 期までの成長率は売上高 が年率13.0%、営業利益が同22.9%と予想する。
・成長余地のあるカメラ事業並びに時計事業がEC 売上を中心として同 社の中期的な成長を牽引すると見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。