ミサワ (3169 東証マザーズ)

2014/10/10

20 歳代~30 歳代の女性を対象としたカジュアル家具を販売
15 年1 月期は上期の好調、本社移転など新たな費用を考慮し34%営業増益へ

業種:小売業
アナリスト:松尾 十作

◆ カジュアル家具を全国展開
・ミサワ(以下、同社)はカジュアル家具専門店及びフレンチレストランを運 営している。主要顧客層は20 歳代~30 歳代の女性である。独自ブランド の商品企画、生産委託、直販体制が強みとなっている。
・カジュアル家具のブランド力と商品力の向上、多店舗展開等で持続的な 成長を目指している。

◆ 15 年1 月期上期決算は28.8%増収、84.2%営業増益
・15/1 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高3,951 百万円(前 年同期比28.8%増)、営業利益436 百万円(同84.2%増)であった。
・同社の期初予想に対する達成率は、売上高109.4%、営業利益148.3% で、消費税率引上前の駆け込み需要の取り込みや販売促進キャンペー ンの成功等が増収に貢献し、増収効果で大幅増益を達成した。

◆ 15 年1 月期業績のミサワ予想は期初予想据え置き
・15/1 期について同社は、上期が好調だったにもかかわらず、期初予想 の売上高7,404 百万円(前期比17.2%増)、営業利益613 百万円(同 22.2%増)を据え置いた。期初には想定されていなかった本社移転や新 規出店時期の先延ばし等を考慮したためである。
・証券リサーチセンターの15/1 期業績予想は、売上高7,600 百万円(前 期比20.3%増)、営業利益670 百万円(同33.7%増)を予想する。本社 移転費用や新規出店時期の先延ばし等を考慮し、下期の売上高予想を 従来の3,793 百万円から3,649 百万円へ、営業利益予想を319 百万円 から234 百万円に下方修正したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は成長段階にあり、新規出店による事業規模の拡大及び財務基盤 の強化を目的に、内部留保の充実を優先させる方針であり、今後も無配 を継続する意向である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。