フォトクリエイト(6075 東証マザーズ)
14 年6 月期決算は天候不順の影響で期初会社予想を下回ったものの増収増益
15 年6 月期は飛躍に向けての準備の1 年として利益率は一旦低下する見通し
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
◆ 撮影した写真をネットで販売するサービスを展開
・フォトクリエイト(以下、同社)は、スポーツイベントなどの写真を撮影し ネットで販売するインターネット写真サービス事業のほか、結婚式場や 学校写真を手掛ける写真館等へ写真販売システムを提供するフォトク ラウド事業を展開している。
・欧米で普及していた事業モデルを他社に先駆けて日本に持ち込み、 スケールメリットの追求やノウハウの蓄積を図ってきたことが同社の優位 性を形成している。
◆ 14 年6 月期決算は増収増益
・14/6 期決算は、売上高が前期比10.4%増、営業利益が同4.2%増と悪 天候(台風や大雪等)の影響等により同社期初予想を下回ったものの、 注力するフォトクラウド事業の伸長により増収増益となった。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想に対しては、売上高 で未達となったものの、利益面では販管費の軽減等により上回る結果 となった。
◆ 15 年6 月期は増収ながら減益を予想
・15/6 期の業績予想について同社は、売上高を前期比6.3%増、営業利 益を同17.8%減と増収ながら減益を予想している。同社は中期経営計 画における方針転換を掲げており、15/6 期を将来の飛躍に向けての準 備の1 年と位置付け、利益率は一旦低下する前提となっている。
・当センターでも15/6 期の業績予想について、14/6 期の実績や見直し 後の中期経営計画等を踏まえ、同社とほぼ同水準を見込んでいる。
◆ 中期業績予想
・当センターでは、前回レポート(14 年3 月発行)の中期業績予想も減額 修正するとともに、新たに17/6 期の業績予想を策定した。
・17/6 期までの予想成長率として、売上高を年率13.8%、営業利益を同 26.7%と見込んでいる。