日本コンセプト (9386 東証JQS)

2014/09/19

ISO タンクコンテナを用いた国際複合一貫輸送を行う総合液体物流会社
14 年12 月期業績は、中期経営計画を上回るペースで推移

業種:倉庫・運輸関連業
アナリスト:松尾 十作

◆ 液体輸送の物流サービス業者
・日本コンセプト(以下、同社)は、ISO タンクコンテナ(以下、タンクコンテ ナ)を輸送容器として使い、有機化学品、食品材料などの液体を、グロー バルに輸送するサービスに特化した物流会社である。
・タンクコンテナを自社保有することによる価格競争力、日本国内での顧 客基盤、グローバル展開する輸送のネットワーク網が強みとなっている。

◆ 輸出が好調で14 年12 月期上期は好決算
・14/12 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、好調な輸出が牽引し売 上高5,010 百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益931 百万円(同 11.0%増)であった。
・同社の期初予想に対する達成率は、売上高107.1%、営業利益110.8% であった。しかし、前年同期に為替差益や通貨オプション評価益を計上 したが、今上期は為替差損や通貨オプション評価損を計上したため経常 減益となった。

◆ 14 年12 月期業績予想は期初予想を増額
・14/12 期について同社は、上期決算公表時に通期予想の修正を行い、 修正前⇒修正後で売上高9,590 百万円⇒10,000 百万円(前期比9.7% 増)、営業利益1,770 百万円⇒1,860 百万円(同10.4%増)とした。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、売上高10,200 百万円(前 期比11.9%増)、営業利益1,860 百万円(同10.4%増)を予想する。14/12 期下期売上高が上期実績を上回ると見込むが、利益面は同社予想と同 水準とした。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は連結配当性向20%を目安に業績に応じた配当を行うとしており、 14/12 期の1 株当たり配当金は、期初予想比年15 円増配の年45 円配と する意向である。当センターは、14/12 期の1 株当たり配当金を年45 円 配、15/12 期以降も増配が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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