シーボン (4926 東証一部)

2014/08/08

流行に左右され難いスキンケア製品が主力の化粧品メーカー
サービスラインナップの拡充で成長ドライバーの継続数を拡大させる構え

業種:化学
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 直営店を軸にビジネスを展開
・シーボン(以下、同社)は、ベーシックなスキンケア製品を主力とする化粧 品メーカーで、研究開発から製造販売までを自社で完結させている。
・同社のビジネスモデルでは、新規顧客の獲得や既存顧客のリピート購入 を促す直営店併設のサロンが重要な役割を担っている。

◆ 14 年3 月期は既存顧客のリピート購入の伸長で56.3%営業増益
・14/3 期決算は売上高が前期比6.1%増の150.1 億円、営業利益は同 56.3%増の13.7 億円であった。サロンのサービスラインアップ拡充などで 既存顧客の継続来店(以下、継続数)が増加したほか、消費税増税前の 駆け込み需要もプラスに働いた。

◆ 15 年3 月期の会社計画は21.1%営業減益の見通し
・15/3 期について同社は、売上高が前期比0.7%増の151.2 億円、営業利 益は同21.1%減の10.8 億円を見込んでいる。売上面では消費税増税前 に発生した駆け込み需要の反動減を、サロンのサービスラインナップ拡 充による継続数の増加で吸収し、利益面では将来の顧客獲得に向けた 広告宣伝投資が利益を圧迫する見通しである。

◆ 15 年3 月期第1 四半期は96.6%営業減益
・15/3 期第1 四半期決算は売上高が前年同期比9.7%減の33.2 億円、営 業利益は同96.6%減の0.1 億円であった。消費税増税前に発生した駆け 込み需要の反動で減収減益となった。

◆ 証券リサーチセンターは15 年3 月期予想を微修正
・証券リサーチセンターは14/3 期の継続数をベースに前回レポートの業 績予想を見直し、15/3 期予想は売上高147.0 億円→149.0 億円(前期比 0.8%減)、営業利益12.3 億円→11.2 億円(同18.2%減)に修正した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。