エンカレッジ・テクノロジ(3682 東証マザーズ)

2014/07/11

システム証跡監査ツールのパッケージソフトウェアの開発及び販売を手掛けている
クラウドサービス事業は16 年3 月期から本格化へ

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆ システム証跡監査ツールのソフトウェア大手
・エンカレッジ・テクノロジ(以下、同社)は、セキュリティ対策、及び内部統 制向けのパッケージソフトウェアの開発、販売、運用、保守及びサポート までを一貫して行なっている。
・主要顧客は、金融機関、官公庁、大手上場企業、システムインテグレー タである。

◆ 14 年3 月期決算は3 割営業増益
・14/3 期決算は、前期比28.0%増収、33.8%営業増益であった。ライセン スの売上高が同33.7%増と大幅増収となったためである。
・13 年2 月の本社事務所移転による地代家賃、人員増による人件費、研 究開発費など固定費の増加があったものの、増収効果で増収率を上回 る営業増益率であった。

◆ 15 年3 月期業績予想も好調見込み
・15/3 期業績について同社は、前期比26.7%増収、14.3%営業増益と4 期連続の増収増益を見込んでいる。人件費を中心とする固定費負担増 を吸収して増収効果により増益が見込まれるためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、前回(14 年3 月)予想を 据え置き、前期比28.0%増収、21.4%営業増益を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・14/3 期の1 株当たり配当金は年間15.0 円で配当性向は17.3%であった。 15/3 期の1 株当たり配当金について同社は未定としている。当センター では、15/3 期も好調な業績が見込まれ、同社が今期の配当性向につい て20%を目標としていることから年17.5 円配を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。