日本ハウズイング(4781 東証二部)

2014/07/04

14 年3 月期は管理戸数拡大や営繕工事の受注増により想定を上回る増収増益
15 年3 月期は駆け込み需要の反動等で緩やかな増収に留まる見通し

業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫

◆ マンション管理の委託替えを中心とした受注獲得に強み
・日本ハウズイング(以下、同社)は、マンション管理事業を主力とする独 立系の不動産管理会社である。
・既存マンションにおける管理業務の委託替えを中心とした受注獲得に 強みをもち、国内単体のマンション管理戸数は業界トップクラスの39.6 万戸を誇る(14/3 期末現在)。

◆ 14 年3 月期決算は想定を上回る大幅な増収増益
・14/3 期決算は、売上高79,197 百万円(前期比13.1%増)、営業利益 4,857 百万円(同14.2%増)となり、証券リサーチセンター(以下、当セン ター)並びに会社予想を上回る増収増益であった。
・海外での管理戸数の拡大や円安による海外事業の売上高嵩上げの他、 消費税増税に伴う駆け込み需要も業績を後押ししたと考えられる。

◆ 15 年3 月期は減収減益を見込む
・15/3 期について同社は、売上高81,100 百円(前期比2.4%増)、営業 利益4,870 百万円(同0.3%増)と、駆け込み需要の反動などを考慮し て緩やかな増収増益を予想している。
・当センターでも、営繕工事業で駆け込み需要の反動が懸念されるもの の、海外を含めて管理戸数が積み上がっていることから同社予想の達 成は可能であると判断している。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、14/3 期実績等を踏まえ、前回レポート(13 年12 月発 行)の中期業績予想を増額修正するとともに、17/3 期の業績予想を策 定した。14/3 期実績を基準として17/3 期までの成長率は、売上高で年 率3.7%、営業利益で同3.0%を見込んでいる。
・消費税増税に伴う駆け込み需要の影響を除いても、海外での管理戸 数の拡大や円安による海外事業の嵩上げなどから全体的な水準を引 き上げた。また、営業利益率は6.0%を維持すると想定した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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